アメリカ発のクラフトビールブランド「グレートデーンブリューイング(Great Dane Brewing)」は、10月に札幌で行われた「インターナショナル・ビアカップ2024」にてゴールドとシルバー2つの賞を受賞。
同ビールブランドは、日本において開業わずか9ヶ月で、国際的なビールコンペティションで2つの受賞を果たす快挙を果たした。
厳正な審査で知られる国際的なビールコンペ
「インターナショナル・ビアカップ」は、1996年から開催されている日本地ビール協会主催のビールコンペティションで、日本だけでなく海外のビールも審査対象となっているのが特徴。90名の審査員のうち53名が海外からという国際的なコンペとして知られる。
今年の大会は札幌市で開催され、世界20の国と地域から1,423ものビールが出品。このうち486は海外からの出品だった。そんなビールコンペで「グレートデーンブリューイング」が、2つの受賞を果たしたのだ。
サクランボを使用した「SAGAE CHERRY TRIPEL」がゴールド受賞
山形県寒河江市のナポレオンというサクランボを副原料に使用した限定ビールが、「SAGAE CHERRY TRIPEL(サガエチェリートリペル)」だ。
同ビールは、Belgian-Style Fruit Beer(ベルギースタイルフルーツビール)部門において金賞を受賞した。
爽やかな甘さとほのかな酸味とともに、ベルギー酵母由来のバナナやクローブを思わせる香りを楽しめるチェリービールだ。タンクで6ヶ月間、熟成させることによる濃厚な風味とアルコール9%のしっかりした飲みごたえを感じられる。ベルギーの伝統と、日本のカルチャーが融合した逸品だ。
通年販売する定番ビール「SCOTCH ALE」はシルバー受賞
「グレートデーン」が、定番商品と位置づけて通年販売している「SCOTCH ALE(スコッチエール)」。同ビールは、スコッチエール部門にてシルバーを受賞した。
このビールは、7種類もの麦芽を使用し、複雑で絶妙な味の骨格を実現。キャラメルやチョコレートのような風味が、幾重にも重なるリッチな味わいを感じることができる。冷やすだけでなく、ぬるめの温度で、飲むのもおすすめだ。
「SAGAE CHERRY TRIPEL」は、750mlボトルで4,950円(税込)。限定150本・1名1本の販売。「SCOTCH ALE」は、350ml缶で495円(税込)で通年販売となる。
海外初進出として仙台・秋保に醸造所をオープン
「グレートデーンブリューイング」は、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンで1994年に創業した人気クラフトビールブランドで、11月14日(木)に30周年を迎えた。
その初めての海外進出先として、日本の宮城県仙台市秋保を選び、今年1月にビール醸造所と併設のレストランをオープンさせた。
海外進出に際し、創業者自ら仙台に移住。アメリカと日本の混成チームが、両国のクラフトビール文化を融合させ、東北の地から新たなスタイルを提案する。
創業者であるロブ・ロブレグリオ氏は、アメリカのBrewer of the Yearに選出された他、数々のビールコンテストで受賞経験を持つビール職人だ。
そんな凄腕のビール職人が、アメリカの自宅を売却してまで、日本でブランドの立ち上げに奔走。美味しいビールを届けるべく、日々ビールづくりに向き合っている。そんな「グレートデーン」のビールつくりに注目したい。
Great Dane Brewing(グレートデーンブリューイング)
個人向けオンラインストアサイト:https://shop.greatdanebrewing.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000103104.html
(高野晃彰)