京都|幕末からの歴史を刻む空間で透けるような白磁の食器を愛でる。「京料理 箔」の深川製磁特別プラン

見た目の美しさはもちろんのこと、季節感や温度感まで演出し、料理の印象を一変させる食器。とりわけ日本料理は器との相互作用で完成すると言ってもいい。

京都市中京区に店舗を構える「京料理 箔」にて、老舗窯元・深川製磁の白磁で食事を楽しめる特別なプランの販売を開始した。当日使用した茶碗はお土産として持ち帰ることができる。

幕末からの歴史と伝統を刻む「京料理 箔」

三条大橋からほど近い、鴨川沿いに佇む「京料理 箔」。建物は幕末当時、四国屋丹虎という料亭で、土佐四天王の一人である「武市半平太」が上洛時に暮らしていた場所とされる。

武市が過ごしていた「半平の間」の床の間や、玄関の箱階段跡が残る土壁は当時のままの姿で残存。各部屋には偉人たちの書を設えるなど、歴史と伝統を受け継いできた証を随所に感じられる特別な空間となっている。

一方、来年創業130周年を迎える深川製磁は、1894年(明治27年)に深川忠次により有田で創設された老舗窯元だ。

1900年のパリ万国博覧会にて「金賞」を受賞後、従来の有田焼のデザイン様式と一線を画した斬新なデザインが国内外の品評会で評価され、世界中にファンをもつ。1910年には宮内省御用達を拝命する。

これまでも「京料理 箔」では深川製磁の展示販売会を開催してきたが、料理すべてを深川製磁の器で提供するのは今回が初めてとなる。部屋には深川製磁の作品も展示し、食事とともに同窯元の世界観を楽しめる。

使われるのは透き通るような白さから「透白磁」とも呼ばれる白磁 HAKUJIのシリーズ。

料理は料理長・竹嶋氏がひとつひとつの食材に合わせた出汁で仕上げる季節の会席。「四季の移り変わりを五感で楽しんでいただきたい」という思いが込められ、「はしり」「さかり」「なごり」を堪能できる旬の食材が用意される。

また、当日使用する深川製磁の茶碗「石畳紋 丸平3.3飯碗」はお土産として持ち帰りができる。

毎日ご飯を食べる日本人にとって、もっとも手にする頻度が高く、大切な器である茶碗。それぞれの食事量や手の大きさに馴染むように、深川製磁では多種多様なデザイン・形状の製品を展開するが、今回の茶碗は「極薄く、極軽く」をイメージして制作された手造飯碗となる。

石畳紋とは神社の敷石に由来し、平安時代には着物の文様に用いられた。江戸時代に歌舞伎役者の衣装に使われて市松文様として知られるようになったデザインだ。

自宅でも深川製磁での食事を続けられる粋な趣向に嬉しくなる。店舗は完全予約制。特別な器での食事は、祝いの席や大切な接待などにもおすすめだという。

京料理 箔×深川製磁特別プラン
価格:50,000円(税サ込)
所在地:京都市中京区木屋町通三条上ル上大阪町528-3
営業時間:17:00-22:00(17:00~または19:00~の完全予約制)
定休日:月曜、火曜
予約ページ:https://www.tablecheck.com/shops/kyoryori-haku/reserve?menu_items[]=650e61ba396849000acaf196
店舗公式サイト:https://www.haku.kyoto/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000291.000036445.html

(SAYA)