アウトドアラバーの中には、仲間で過ごすよりも、一人静かに焚き火や調理を楽しむなど、自然の中で“自分だけの時間を過ごしたい”ソロキャンパーも多いだろう。
ソロキャンプデビューやギアの新調を考えている人にもおすすめの、コンパクトなテントを5つ紹介する。今年発売されたばかりの新作テントや、テントコレクター監修の話題のテントなどをピックアップした。
目次
・軽量かつ設営も楽。ZEROGRAM「El Chalten ZEROBONE」
・シャープな印象。TOKYO CRAFTS ダイヤフォートTCソロテント
・キャンプツーリングに最適。デイトナの「MAEHIROドーム」
・さまざまな張り方ができるogawa「ツインクレスタS T/C」
・テントコレクターとのコラボ商品「Yukazuro Model ver2」
軽量かつ設営も楽。ZEROGRAM「El Chalten ZEROBONE」
身軽にソロキャンプを楽しみたいなら、軽量で機能的なプロダクトを取り扱う、ライトバックパッカー向けアウトドアブランド「ZEROGRAM(ゼログラム)」の商品を検討してみては。
同ブランドは今年の春、シグニチャーテント「El Chalten(エルチャルテン)」シリーズの新作をリリース。
同シリーズは、フライとインナー、フットプリントを連結して一度に設営できる“一体型構造”のダブルウオールテントだ。
前後2ヶ所に大きな入口と前室があり、実際のフロアサイズ以上の解放感に加え、機動力の高い居住空間を実現している。
またインナーテントの素材には、通気性を保ちながらも結露がほとんど生じないモノフィラメント*を使用している。
2023年版の「El Chalten ZEROBONE 1.5P」は、従来品にいくつかの改良を加えている。
具体的には、3本のポールがフラットに連結するハブシステムを採用したオリジナルポール 「ZERO-BONE」を使用。
これにより、均等なバランスでテントを吊り上げ安定性が向上した上、インナーテントの高さも引き上げられることで、より広く感じられるようになった。
また天井2か所のベンチレーションをインナーテント内から開閉できる仕様にするなど、快適な機能を追加している。
同シリーズは、フライやソリッドインナーテントなど、オプションパーツを単体でも購入可能。例えば寒い時期にインナーをソリッドするなど状況にあわせて柔軟に変更できる。
カスタムを楽しみたい人にもおすすめのテントだ。
EL CHALTEN ZEROBONE 1.5P
価格:80,300円
カラー:イエロー、ディープカーキ
商品ページ:https://www.zerogram.co.jp/view/item/000000000327?category_page_id=1-person
* 1本の繊維から糸を作ることで、組織を安定させ耐摩耗性に優れている素材のこと
シャープな印象。TOKYO CRAFTS ダイヤフォートTCソロテント
デザイン性に優れたテントが欲しいなら、アウトドアブランド「TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト)」のテントをチェックしてほしい。
同ブランドの「ダイヤフォートTC ソロテント」は、“ダイヤモンド張り”を思わせるフォルムの洗練されたデザインが特徴。
カラー展開はグレー、カーキ、サンドの3種(*1)だが、特にグレーは同商品のシャープな印象をより際立たせてくれる。
前後に高低差をつけたユニークな設計もポイント。1〜2人用のミニマムなサイズ感ながらも、広々と快適な空間となっている。
さらに、メッシュ窓つきのフロントパネルは大きく開け広げることが可能。パップテント(*2)のように、プライベート空間と開放感を両立している。
メインのポールは一本、そして両側にサブポールを配置。メインポールは出入り口を高くするとともに、リビング部分の居住性を確保する役割を担う。
メイン素材にはコットンとポリエステルの混紡繊維を使用。巻き上げ可能なスカートもついており、冬場は暖かい空気を保つことも可能だ。
また前面と後方パネルをメッシュにできるので、夏場でも涼しく過ごせる。
自分だけのプライベート空間と、テント内から広がる風景を同時に楽しめるアイテムだ。
ダイヤフォートTCソロテント(グレー)
価格:39,800円
カラー:グレー、カーキ、サンド
商品ページ:https://tokyocrafts.jp/products/products-027-diafort
*1 カーキ、サンドは2023年11月以降配送予定
*2 片方をポールで立てた開放的なテント。元は軍用テントとして設計された。
キャンプツーリングに最適。デイトナの「MAEHIROドーム」
ソロキャンパーの中には、バイクでフィールドまで向かう“キャンプツーリング”を楽しみたい人も多いだろう。
しかしキャンプツーリング用のギアを選ぶ際、考慮しなければならないポイントが数多くある。大きなテントは重さがあるためバイクで運びにくく、逆に小さすぎれば寝る時の窮屈さがネックとなる。
そんな状況を解決すべく、バイク用品を企画・販売するデイトナ社が作り出したのが、「すべてがちょうどいい」がコンセプトのテント「MAEHIRO(マエヒロ)ドーム」だ。
前室の広さが一番の特長であるという同商品。3つのパネルを閉じてもギリギリ2人が座れるほどのスペースを確保しているので、ソロキャンプ用のチェアやテーブルを置いても広々と使用できる。
また就寝スペースも狭く感じない十分な広さを有しているほか、天井高が143cmとなっておりテント内での着替えや出入りがスムーズにできる点もポイント。
広さだけでなく、軽量性や使用素材など細部にもこだわりが。ポールはアルミの中でも軽く、強度が高い7000番台のジュラルミンを使用。
フライシートは、20デニールの軽量なリップストップナイロンを採用し、撥水性と耐久性を高める「シリコンコーディング」を施す。
収納寸法は44×φ18cm、重量3.4kgと軽量かつコンパクト。スーツケースやシートバック、トップケースなどに楽々収まるサイズ感なのが嬉しい。
バイクとアウトドアの2つを愛するアクティブな男性にぴったりだ。
MAEHIROドーム|neGla
価格:40,700円
カラー:フォレストカーキ
商品ページ:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0101003
さまざまな張り方ができるogawa「ツインクレスタS T/C」
キャンプも回数を重ねると、テントの張り方にこだわりたくなるもの。
そんな人におすすめしたいのが、1914年創業の老舗アウトドアブランド「ogawa(オガワ)」が今年リリースした、「ツインクレスタT/C」のSサイズテント。
「ツインクレスタS T/C」は、テントとしてもタープとしても使えるツインポールシェルター。同ブランド「ツインクレスタ」同様、張り方に多彩なバリエーションがあるのが特徴だ。
別売りの「ALアップライトポール170cm」を使って張り出しを行い、広いリビングスペースの確保も可能。
従来の「ツインクレスタS T」よりコンパクトに設計された「ツインクレスタS T/C」は、「ソロ用テントでは小さすぎるけれど、大型幕では大きすぎる」という人にぴったりな、ちょうど良いサイズ感に仕上がっている。
アレンジによりキャンプの楽しみの幅を広げてくれる同商品。アウトドアラバーの心をくすぐるアイテムと言えそうだ。
ツインクレスタS T/C
価格:82,500円
カラー:サンドベージュ
商品ページ:https://www.store-campal.co.jp/products/detail.php?product_id=11375
テントコレクターとのコラボ商品「Yukazuro Model ver2」
ソロ・デュオ向けテント「ENDLESS BASE -Yukazuro Model ver2-」は、家具・インテリア用品の販売などを手掛けるタンスのゲン社が、YouTubeでも活躍中の国内屈指のテントコレクター・尾上祐一郎氏とコラボした商品だ。
2021年8月に発売された第1弾「Yukazuro Model」は、発売1週間で完売するほどの人気を誇り、手に入れられなかった多くのソロキャンパーが涙を飲んだ。前室の居住性の高さ、携帯性などが話題となり、続く再販でも完売しているほどの品だ。
「Yukazuro Model ver2」は、その第1弾に改良を加えて今春に発売した商品となる。
フライシートには、高強度のリップストップ生地を採用。裏面全体にはシルバーコーティング加工を施し、日差しや紫外線を強力にカットすると同時に、高い遮熱効果を発揮する仕様に。
アルミフレームも前作「Yukazuro Model」と比べ1.1cm太くして軽量性を保ちながらも安定性をアップ。またキャノピーを立てたままフロントパネルのメッシュ窓を閉められるようにして、キャノピーを立てた状態でも前室をメッシュで閉じることが可能となった。
様々なスタイルに変形し、雨対策やプライバシー保護に役立つサイドウォールや、軽量性などは前作の特徴を継承。尾上氏のこだわりを存分に感じられるソロ向けテントだ。
ENDLESS BASE -Yukazuro Model ver2-
価格:39,999円
カラー:ベージュ、オリーブ、ブラック
商品ページ:https://www.tansu-gen.jp/products/44400112-ver2
アウトドアギアには、使う人のこだわりや好みといった個性が現れる。自分にマッチしたギアを手に入れ、“ソロキャンプ”の魅力を存分に味わいたい。
(IKKI)
※価格は全て税込