仕事のパフォーマンスや健康の質を高めるには「質の良い睡眠」が不可欠だ。忙しい日やストレスがたまると寝付けなくなることもあるだろう。
そんな人は、枕を見直すことで睡眠不足や眠りの浅さを解決できるかもしれない。睡眠の質向上が期待できるおすすめの枕を5つ紹介する。
ストレッチ専門店が監修、理想の姿勢で眠れる枕
nobitel社が4月に発売したのが「理想の姿勢で眠れる枕」。同社は国内外で210店舗以上を展開するストレッチ専門店「Dr.stretch」を運営している。
「理想の姿勢で眠れる枕」は、睡眠時の理想とされる「後頭部は低く」「首部分は高いS字カーブ」という姿勢を実現し、後頭部・首・肩の筋肉を整えてくれる枕だ。
本来の身体の形や人間の寝ている間の様子などを踏まえて設計された枕の構造が、「頭の位置が決まらない」といった悩みを防ぎ、横寝や仰向けのどちらでも寝やすい姿勢を維持。
ありがちな悩みでもある「肩の不快感」や「寝起きの首のこわばり」に対しても、睡眠中にケア。睡眠の質向上が期待される。
枕のサイドの中材には柔らかなポリエステルの綿を採用。細菌の増殖抑制効果があり、自宅で洗濯もできる。
長期間使用できるよう、頭部や首の中材にはへたりの少ないパイプ型チップが入っている。その量を増減させることで細かな調整も可能だ。
カラーはオフホワイトとネイビーの2色展開。寝ている間に枕に違和感を感じている人や、すっきりと目覚める日が減った人は試してみては。
理想の姿勢で眠れる枕
価格:24,200円(税込)
商品ページ(オフホワイト):https://ec.nobitel.jp/product/smooth-sleep-makura/
商品ページ(ネイビー):https://ec.nobitel.jp/product/smooth-sleep-makura-navy/
松平健氏プロデュースの「雲のやすらぎ 健眠枕」
健康や美容に関する独自商品を開発・展開するイッティ社が、1月に発売したのが「雲のやすらぎ 健眠枕」だ。
「睡眠の質を高めるために枕はとても重要」と訴え、「眠り」に強いこだわりを持つ俳優・松平健氏がプロデュースした商品で、監修は美容整体師の井上剛志氏が務めている。
最大の特徴はその形状で、頭や首だけでなく肩まで枕にのせて使用する。肩周りを支えて筋肉を緩ませることで、巻き肩や猫背になりにくくする効果があるという。
首の部分は内部の突起で包み込み、スマートフォンの見過ぎで起きやすくなるとされるストレートネックの対策にもなる。
また、枕には圧縮しても99%元に戻るという特殊なウレタン素材を採用。大豆などを用いたバイオベース素材も使用し、SDGsにも配慮したものとなっている。
「健眠枕」の販売数は、発売から約2か月後の3月時点で累計1万8000個を突破。日本有数の温泉地にある老舗旅館「那須温泉 山楽」と「鬼怒川温泉 山楽」のロイヤルスイートや特別客室でも取り扱いが始まっている。
パソコン作業が多い人、ストレートネックや巻き肩が気になる人はチェックしてみては。
雲のやすらぎ 健眠枕
価格:14,980円(税込)
販売サイト:https://shop.ichiban-boshi.com/user_data/kenmin-makura.php
整形外科医監修の「まくら難民」を救う「相反発」枕
健康や美容領域でのブランドや商品を展開するMTG社は、自身の「NEWPEACE」で5月17日(水)から、整形外科医監修の枕「NEWPEACE Pillow Release」を販売している。
従来の製品では満足できない「まくら難民」に向けて開発された、首や肩の負担軽減に特化した商品だ。
監修したのは整形外科・脊椎脊髄専門医の佐藤公治医師。素材や形状、高さに至るまで詳細に検討し、今までにない新しい眠りをもたらす逸品を完成させた。
「NEWPEACE Pillow Release」は、一から開発したウレタンフォーム「MELTLAST」を使用。優しく包み込むフィット感や熱がこもらない通気性、身体を適度に支えてくれるサポート性の3つのメリットがあるという。
柔らかい低反発素材、しっかりと身体を支える高反発素材のどちらとも違う「相反発」素材というのも面白い。
加えて、首、肩の違和感を軽減させるために首と背中の隙間を埋める「3Dダブルアーチ形状」を採用。負担の掛からない寝姿勢となるよう設計されている。横向き寝にも対応しているのがうれしい。
また、人それぞれで異なる頭の形状や首のカーブに沿うよう、高さ調節の可能な「アジャストパッド」を付属。自身の心地良い高さで寝られるよう配慮している。
新感覚の睡眠をもたらすかもしれない「相反発」素材の枕の寝心地を体験してみては。
NEWPEACE Pillow Release
価格:14,850円(税込)
公式サイト:https://www.newpeace.com/item/pillow_release/
脇まで伸びる話題の枕の第2弾「脱力まくらMORE FIT」
疲労回復専用ジム「ZERO GYM」を運営するクロスメディアグループ社が、2022年に話題を呼んだ「脱力まくら」の第2弾として発売したのが「脱力まくらMORE FIT」だ。
肩の力を抜きやすくした個性的な形状はそのままに、新素材で頭部へのフィット感を増大させたという。
「脱力まくら」は明治創業の老舗「越後ふとん」と共同開発した商品で、22年にクラウドファンディングサイト「Makuake」販売。応援購入総額が約1690万円を突破し、話題を呼んだ。
最大の特徴は、腕を固定する「アームホールドゾーン」や枕の中央部のくぼみを設け、身体を弛緩させる状態を作り出していること。
背面の緊張をほぐして胸を開けた姿勢により脱力状態を作り、寝ている時の呼吸をゆったりさせることで、睡眠時の休息効果を高める狙いがある。
こうして話題となった「脱力まくら」だが、第2弾商品は「頭部にもう少し高さがある方が好みだ」などといった利用者の声を反映。従来より弾力のある綿を採用することで、頭部のボリューム感とフィット感を高めることに成功した。
巻き肩になりやすい人、呼吸が深まりにくい体勢になりがちな人に最適な商品といえるだろう。
脱力まくらMORE FIT
価格:14,300円(税込)
販売サイト:https://shop.echigofuton.jp/
入眠直後の90分を重視した「ブレインスリープ ピロー」
睡眠に特化した事業を展開しているブレインスリープ社が手掛けたのが「ブレインスリープ ピロー」。一番深い眠りであるノンレム睡眠の質向上を追求。通気性抜群の素材やフィット感の高い設計で開発された商品だ。
同社によると、「ブレインスリープ ピロー」を使った人の脳波を調べ、睡眠効率が改善されたことも確認しているという。
3種の繊維を組み合わせ、人それぞれ違う頭の重さや大きさに合わせてフィットする構造を実現させた。首元は沈みやすく、横向きにも対応している。
また、独自素材によって90%以上が空気層でできているため、睡眠時も熱や湿気がこもらないようになっている。再生可能な素材を使用し、環境にも配慮している。
ブレインスリープでは、20~50代の男女20人の脳波や活動量を調査。「ブレインスリープ ピロー」を使用すると、入眠直後にある深い眠り「黄金の90分」の割合が、一般的な製品と比べて増加したという。
加えて、就寝から入眠までに要した時間も減少。アンケートでは、「ブレインスリープ ピロー」のほうが、寝付きの良さや疲労回復を実感したと答える人が多かったそうだ。
夏は特に寝苦しさで目が覚めやすい。通気性の高い枕はこれからの季節に活躍しそうだ。
ブレインスリープ ピロー
価格:33,000円(税込)
公式サイト:https://www.zzz-land.com/shop/g/gBS050S1/
今回は、最新技術を使い、現代人の身体や健康に寄り添った製品を5つ紹介した。今悩んでいる人は、「良い睡眠」を実現するために自分に合った枕を見つけてほしい。
(永井瑞穂)