美術出版社が、森美術館にて3月26日(日)まで開催中の展覧会「六本木クロッシング2022:往来オーライ!」の図録を2月8日(水)に刊行。
今回で第7回目となる展覧会の公式カタログで、Amazonで購入可能だ。
森美術館が3年に一度開催する注目の展覧会
森美術館が、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として開催してきた「六本木クロッシング展」。同展は2004年にスタートした、共同キュレーション形式で開催するシリーズ展で、今年第7回目を迎えた。今回は1940年代~1990年代生まれの日本のアーティスト22組により生み出された作品約120点を紹介している。
出展している作家は、AKI INOMATA氏、青木千絵氏、青木野枝氏、潘逸舟(ハン・イシュ)氏、市原えつこ氏、伊波リンダ氏、池田宏氏、猪瀬直哉氏、石垣克子氏、石内都氏、金川晋吾氏、キュンチョメ、松田修氏、呉夏枝(オ・ハヂ)氏、O JUN氏、折元立身氏、進藤冬華氏、SIDE CORE/EVERYDAY HOLIDAY SQUAD、竹内公太氏、玉山拓郎氏、やんツー氏、横山奈美氏だ。
サブタイトルの「往来オーライ!」には、歴史上、異文化との交流や人の往来が繰り返され、複雑な過去を経て、現在の日本には多様な人・文化が共存しているという事実を再認識しつつ、コロナ禍で途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したい、という思いが込められている。
時勢と交わる現代アートのいまを体感しよう
公式カタログでは、東京オペラシティ アートギャラリー チーフ・キュレーターの天野太郎氏、オックスフォード大学アシュモレアン美術博物館 近現代美術キュレーターのレーナ・フリッチュ氏、国立国際美術館主任研究員の橋本梓氏、森美術館シニア・キュレーターの近藤健一氏といった4人の同展キュレーターが企画および執筆を担当。コロナ禍を起点とする議論により、今日考察すべき3つのトピックで構成している。
なおトピックは「1.新たな視点で身近な事象や生活環境を考える」「2.さまざまな隣人と共に生きる」「3.日本の中の多文化性に光をあてる」だ。
さらに、展覧会会場の撮り下ろし写真も掲載。時勢と交わる現代アートのいまを体感することができる一冊となっている。
すでに国際的に目覚ましい活躍を見せてくれているアーティストから、今後の活躍が期待される新進気鋭の若手まで参加する、創造活動の交差点(クロッシング)となる展覧会を観て、感じて、刺激を受けて、手元に図録を残そう。
『六本木クロッシング2022展:往来オーライ! Roppongi Crossing 2022: Coming & Going』
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
販売:美術出版社
価格:3,400 円+税
仕様:224ページ、A4
ISBN:978-4-568-10556-8 C3070
購入サイト:http://www.amazon.co.jp/dp/4568105560
(MK)