秋のコスモス畑が、チームラボの幻想的なアート空間になる。
大阪府大阪市の長居植物園に、今年7月にオープンしたチームラボによる夜の野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の新たなアート作品が加わる。
コスモスの花が夜の闇に浮かび上がり光り輝く新作『生命は闇に浮かぶまたたく光 – コスモス』を、約2,000平米のライフガーデンにて、11月3日(木)から3週間程度、期間限定で公開中だ。
長居植物園のコスモスが音と光に包まれる
「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」のアート空間は、春夏秋冬、植物園の四季と共に移り変わり、季節限定の植物を活かした作品を展示している。
今回の新作では、人がコスモスの近くで立ち止まると、さらに強く輝き、音色を響かせる。そしてその輝きは、まわりのコスモスへ伝播し、音色を響かせながら連続していく。
さらに園内はコスモスのほかにも、秋の色を深めている。『光色の草原 – カピラリス』のカピラリスの穂は現在ピンクに色づいており、11月中下旬頃には『生命は連続する光 – ラクウショウ』のラクウショウ並木も紅葉を迎える予定だ。
都市の中の人工生態系・長居植物園
長居植物園は、野球場などを備えた総合公園として1944年に開園した長居公園内にある。1974年の開園から50年経ち、今では多くの野鳥が生息し、オオタカやフクロウも目撃される。オオタカやフクロウは食物連鎖の頂点に位置する生物で、健全な生態系がないと生きていけないと言われている。
つまり、大都市の中に人工的につくられた植物園とその中央の池が人と共に生態系をつくっており、人も含めた都市の中の人工生態系とも言える。
長居植物園で展示する、草木そのものや、ここに生息する鳥のふるまいを使った作品群は、草木や鳥が存在することで存在している。その草木や鳥は植物園の森や池、生態系と切り離せず、環境が維持されなければ存在しない。
環境が維持されなければ、作品も消えてなくなってしまう。作品群の存在の輪郭は、作品の物質的な境界面ではなく、周辺の環境に対して連続的で曖昧だ。
チームラボは、この展示において、人々の意識が、作品そのものから環境に広がっていく場を模索していく。
なお、期間は11月3日(木)から3週間程度を予定しているが、開花状況等によって変動する可能性がある。公式サイトにて最新情報を確認してほしい。
今しか見ることができない、この作品が気になる人は早めに足を運ぼう。
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
会場:長居植物園
所在地:大阪市東住吉区長居公園1-23
開催時間:開催時間はシーズンによって異なる
<11月>
18:00~21:45(20:45 最終入場)
休園日:11/14(月)、28(月)
<12月>
18:00~21:30(20:30 最終入場)
休園日:12/12(月)、12/26(月)※年末年始も営業
詳細:https://www.teamlab.art/jp/ew/floating_in_the_dark_cosmos_botanical/
ミュージアム詳細:https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/
(hachi)