工芸とアートが目指すのは、「CREATING THE NEXT LUXURY(新しいラグジュアリー)」としてのKOGEIの創造。
11月2日(水)から7日(月)まで、松屋銀座 8階イベントスクエアで、約100人の工芸美術作家と50人の現代アーティストの作品を展示・販売する「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」展を開催。
世界的な評価が高まっている日本の工芸
同展覧会では、伝統の世界に刺激を与え続ける工芸美術作家と現代アーティストとのコラボレーション作品や、最新のNFTやメタバース(仮想空間)も活用したKOGEI(工芸)とアートの新しい展示・販売が行われる。また、先着入場者5000名に、「ACTIVATE KOGEI+ART」展の特別NFTがプレゼントされる。
新しいラグジュアリーを目指す工芸
日本の工芸は、自然素材や道具の工夫、熟練の手業など、環境と調和を図りながらSDGsを体現して成立している。さらに、伝統や文化、地域の風土への限りない敬慕があり、その土着性、土臭さに対して、できあがる作品が洗練されていることに世界的な評価が高まっている。
最近では、現代アートの領域に近い工芸作品に注目が集まり、アートの文脈の中で工芸を見せていくこと、また、日本の文化や伝統・技術を活用しながら世界観や価値観をコンテンツとして磨いて世界に通用する新しいラグジュアリーとしてのKOGEIの創造を目指すのが「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」展の目的だ。
150名を超える作家が参加。その見どころとは
主な出品者は、今井眞正さん(陶芸)、前田宏智さん(彫金)、西中千人さん(ガラス)、本間健司さん(漆芸)たちで、主な展示作品は、名和晃平さんの風炉先屏風、、牟田陽日さんの徳利・ぐい呑み、池田晃将さんの棗、小林孝亘さんの扇面アートほか、150名を超える作家が参加する。
見どころとしては、長きにわたり、新しい造形的表現による美を追究し続けてきた、京都工芸美術作家協会の作家(日本芸術院会員や人間国宝の会員も含む)による、京都に受け継がれてきた伝統的技法や卓越した技術、多彩な工芸美術の魅力にあふれた作品を展示。
美術家のミヤケマイ氏やアートディレクターのトム・ヴィンセント氏推薦による、伝統の世界に刺激を与え続ける工芸美術作家の作品や、日本の文化や伝統・技術を活用し、世界観や価値観をコンテンツとして磨き、新しいラグジュアリーの創造を目指す、なかなか実物を見るチャンスが少ない工芸美術作品も展示される。
加賀藩五代藩主前田綱紀公が収集・整理・分類した、工芸全般にわたる資料の集大成「百工比照」を参照し、工芸美術の更なる振興と現代における百工比照の発信を目指す、奈良宗久先生(裏千家今日庵業躰)監修の工芸美術作家と現代アーティストによる茶道具の展示も必見だ。
さらに、今回の展覧会のために、特別に京都の工芸美術作家と現代アーティストのコラボレーションが実現。制作された茶碗、棗(なつめ)、京蝋燭(ローソク)、扇子の作品を展示する。
日本の工芸を支える第一線の作家と現代アーティストたちを「応援する」気持ちで、世界に通用する新しいラグジュアリー作品たちと対峙したい。
「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022 」展
会期:11月2日(水)~7日(月) 午前10時から午後8時
※日曜日は午後7時半、最終日は午後5時閉場。入場は閉場の30分前まで
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア
所在地:東京都中央区銀座3丁目6-1
入場料:500円(税込)
特設ページ:https://www.artpowersjapan.org/activatekogeiart
(MK)