“新しい鮨”が味わえる「鮨重 つむぎ」が、7月4日(月)、福岡市に開業した。高級鮨を「鮨重」という形として、非日常体験を気軽に味わえる店だ。
鮨をお重に敷き詰めるという、新しい形の“鮨”を考えた想いとは
日本食の象徴ともいえる「鮨」。バブルともいえる昨今の高級鮨ブームだが、原材料の高騰もあり価格はどんどん上がっている。
日本の文化である鮨の美味しさを、より多くの人に届けたい。しかし、値段を抑えるためにはどうすれば良いのかと考え行きついたのが、酢飯をお重に敷き詰め、ネタを上に乗せて提供する、まさに鮨をお重に敷き詰めた「鮨重」という形だ。
これならば、高級鮨店で提供されている鮨をより多くの人に気軽に味わってもらえる。そんな想いから生まれたのが「鮨重 つむぎ」だという。
こだわりのネタ、非日常が味わえる空間
同店では「高級鮨店と同じような体験をしてほしい」と、内装設えや備品類も高級鮨店と変わらずこだわった。
もちろん、肝心の魚や厳選した赤酢を使った酢飯、産地直送のわさびもすりたてのものを使用するなど、徹底的にこだわっている。普通の寿司店と違うのは、色々な鮨をお重で一度に提供することだけだ。
さらに、値上がりが激しくなかなか手が出せない良質な雲丹やいくらは、「鮨重」を注文した際、その時仕入れることができた原価で出す。高級鮨店で出されるものと遜色のない、雲丹やいくらをはじめとするこだわりの食材を堪能しよう。
同店の大将は想いを込めて、こうコメントする。
「このお店『鮨重 つむぎ』は、鮨という文化を紡ぐ新しいものへの僕の挑戦です。鮨という日本の誇る素晴らしい文化を、より多くの人にしっかりと伝えていきたい。
『守破離』。日本において茶道や芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想です。師の教えを『守り』、型を『破り』、独自の新しいもの生み出し『離れる』。
伝統と革新とを合わせて本物をより多くの方に伝えるために、『鮨重』という形を考えて、鮨を次の時代へと紡いでいきたい。そう思い、店名も『鮨重 つむぎ』と致しました」
高級寿司店と変わらないこだわりと品質で作る、目にも鮮やかな鮨のお重。内装や備品などもこだわった空間で、新しい鮨の形を味わってみたい。
鮨重 つむぎ
所在地:福岡県福岡市中央区大名2-9-5
営業時間:ランチ 11:00~14:30、ディナー 17:00~20:30
席数:13席
公式サイト: https://www.instagram.com/sushijyu_tsumugi/
(田原昌)