現代的要素をプラスしてアップデートした伝統の陶磁器。佐賀県有田町に本社を構える陶磁器メーカー・香蘭社では、2021年に立ち上げた新ブランド「by koransha(コウランシャ)」より、6月にタンブラーの「kogane」「shirogane」ほか新商品を発売する。
ユーザーに寄り添う、香蘭社の新しい器ブランド
伝統の技と美を継承し発展させてきた香蘭社から生まれた新ブランド「by koransha」は、「現代のライフスタイルに寄り添い、『日々の生活』に楽しさと華やかさを与える暮らしのうつわのブランド」として、高い品質とデザインの「日常使いのうつわ」をコンセプトに商品を展開している。
新商品は、ブランド名の「by」が意味する「香蘭社製」であることに加え、使い手であるユーザーの「そば」で「寄り添う」商品であることを考えた。
香蘭社として新しい技法を採用した3つの新しいシリーズと、2021年に発売した「r45°」シリーズに新色を追加し「by koransha」商品の充実を図った。
3つの新しいシリーズ
「kogane / shirogane」
「kogane」「shirogane」は、目を引く絢爛さのあるタンブラー。厚さ1mmほどの極薄の素地に、新技法であるレリーフ加工にて立体感のある絵柄を表現し、更に吹付で金彩(ゴールド)と銀彩(プラチナ)を施すことで、ざらつきのある梨地と、絵柄部分の光沢感という異なるテクスチャアを生み出した。
「D-colors」
「D-colors」は香蘭社として初めてのカラーマット釉を採用したシリーズ。カラーマット釉6色、プレートやボウルなどのアイテムは3種類で展開し、カジュアルテイストでありながら、上絵による加飾を加えることで、他にはない器を目指した。絵柄は日本の伝統文様の一つである「網代(あじろ)」を採用。
「クロッシェ」
「クロッシェ」は、無釉の白い素地に新技法である釉薬銅板転写による凸凹のある白盛の絵柄を施したシリーズ。内側は艶のある透明釉で仕上げ、使いやすさにも配慮した。
「r45°」シリーズに新色追加
「r45°(ルリ)/ アールヨンジュウゴド」
2021年に発売した「r45°」シリーズに、新開発したルリマット釉のカラーバリエーションを追加した。
「by koransha」の新商品は、6月1日より、銀座香蘭社にて発売開始する。オンラインショップでも順次発売予定だ。アップデートされた伝統の陶磁器を生活に取り入れてみたい。
銀座香蘭社
所在地:東京都中央区銀座6丁目14-20
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:日・祝、年末年始
オンラインショップ:https://www.koransha.co.jp/
(冨田格)
※価格はすべて税込