ここでしか手に入らない、限定の希少酒。
醸造技術商社「北村商店」は、出荷タイミングを逸して長期間酒蔵に眠っている品質の高い長期熟成酒を芸術作品と捉えて販売する、オンライン・ギャラリー「北村酒展」をグランドオープンした。
その第1作品目として、高知県の蔵元・司牡丹酒造から生まれた熟成酒「AQUETHA by Tsukasabotan(アクイータ バイ ツカサボタン)」(以降:AQUETHA)を販売する。
時間もコストもかかる芸術作品、長期熟成酒を販売
長期熟成酒とは、満3年以上酒蔵で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒と定義されており、長期熟成させることで琥珀色に色づき、香りは甘く濃厚に。さらになめらかな口あたりになると言われている。
「AQUETHA」は、時間もコストもかかる、-5度の氷温熟成を採用しているため、水とアルコールの分子が混然一体となり、まろやかさと華やかさが奇跡的なバランスで両立している。
また、長期熟成酒の特徴でもある琥珀色ではなく、無色透明な一見熟成していないかのような稀有なビジュアルだ。
ガラス職人によるこだわりのボトル
この特別な熟成酒を職人によって一つ一つ丁寧に造られた丸い吹きガラスのボトルに詰めることで、自然発生する対流によって成分が循環され、瓶詰め後も、水とアルコールの分子の融和がさらに進んでいく仕組みとなっている。
このボトルは、吹きガラス工房「青樹舎(せいじゅしゃ)硝子工房」の貴島雄太朗氏が手掛ける。それぞれ風合いが異なるのも魅力だ。
まろやかな味わいと余韻を残す「AQUETHA by Tsukasabotan」
精米歩合違いでブレンドした山田錦と、自社培養された熊本酵母を含む3種類の酵母を使用した酒は、甘み・旨味・酸味のバランスが取れた、渾身の出来だった。
だが、司牡丹酒造:醸造責任者の浅野杜氏は本来あるはずの複雑な味わいが、まだ奥底に眠っていると感じた。そこから3年余り、-5度の氷温冷蔵庫で熟成。
その結果、華やかな香りを保ったまま、まろやかな味わいと余韻を残す奇跡の酒「AQUETHA」が生まれた。
酒造好適米と湧水からお酒を仕込む老舗「司牡丹酒造」
「AQUETHA by Tsukasabotan」は1603年創業した、高知県中西部、仁淀川の支流沿いに位置する司牡丹酒造が仕込んだもの。
米は全商品の麹米・酒母米は酒造好適米、そして精米歩合60%以上磨いたものは、酒造好適米の最高峰《山田錦》を使用。
仕込み水には古来より神河と称される清流仁淀川水系の極軟水の湧水。これらを、軟水醸造に秀でた歴代広島杜氏伝統の技を継ぐ、高知県出身の浅野徹杜氏が手がけた。
300点限定のため、世界で1点だけのナンバリング作品が届く。気になる人は早めにチェックしておきたい。
北村酒展:https://aquetha.com
(hachi)