スイス伝統技法を用い製作されたこの時計には、世界限定99本のうちの一つであるという刻印が入る。
Louis Erardのエクセレンスシリーズにアーティスティッククラフトラインが加わる。その第一弾として工芸的価値のあるエナメルダイヤルを用いた「Excellence Enamel Grand Feu(エクセレンス エナメル グラン フー)」を発売した。
■Louis Erardエクセレンスシリーズにアーティスティッククラフトラインが追加
昨年発売したExcellence Triptych(エクセレンス トリプティック)シリーズをベースにしたこのモデルには、スイスル・ロックルのドンツェ・カドラン社が伝統的な技法を用い製作したエナメルダイヤルが装着される。
エナメル本来の乳白色の文字盤にコーポレートカラーであるブルーのインデックス、「もみの木」をかたどったブルースチール製の針が優雅な時の流れを刻んでいく。
しっとりとした温かみのある乳白色のダイヤルはエナメルそのものの質感だ。さらに盤上を動く針はジュウ渓谷の「もみの木」をモチーフにしており伝統的な技法で青焼きされたブルースチールを採用。インデックスはローマ数字でレールウェイタイプのミニッツインデックスが更にこの時計がスイスの伝統的工芸品の手法を用いて作られていることを物語っている。
ストラップはブラウンカラーのヌバックでクイックチェンジシステムを採用。別売りの4色のカラーストラップでご自身に合うカラーコーディネートが楽しめる。また裏蓋にはこのスイス伝統工芸の手法を用いた時計が99本の限定であることが刻印される。
柔らかい銅板から打ちぬかれた文字盤のベースに足を取り付けた後に酸性液につけ酸化させる。盤上に水で混ぜたエナメルパウダーをのせ窯にいれ焼成される。ベースに銅板を使用するのはエナメル本来の柔らかい白を出すためだ。
800度以上の温度での焼成→エナメルパウダー塗布を6回から8回繰り返す。窯にいれた際に上がる炎がGrand Feu(偉大な炎)の名前の由来だ。
焼きあがった文字盤は割れないようにゆっくり冷やし、インデックスのプリント、整形、穴あけを行い完成。歩留まりが悪く、すべての工程に熟練の職人の手を経ることから月に生産される数は極めて少量だ。
発売は3月下旬。こだわりの詰まった「Excellence Enamel Grand Feu」は時計愛好家の間でも話題になりそうだ。
(IKKI)