バーチャルリアリティ(仮想現実、以下VR)を利用した様々なサービスが展開されている。
JTB、JTB情報システムとナーブの3社は、九州6県のJTB12店舗において、VRを活用した接客サービスの実証実験を開始中だ。
■360度のVR映像を体験し、ホテルの館内に実際に入ったような感覚を得ながら、旅行相談が可能
従来型の紙やデジタルパンフレットでは、ホテルの外観や客室の一部の写真しか掲載されておらず、価格以外の情報の多くはイメージするしかなかった。ところがVRのサービス導入により、360度のVR映像を体験し、ホテルの館内に実際に入ったような感覚を得ながら、旅行相談をすることが可能となる。
そしてVR映像は、店舗スタッフのデバイス画面にも常時共有されるため、スタッフとコミュニケーションを取りながら、一緒にVR映像を体験することができるので分かりやすい。
■コンテンツ概要
サービス開始時、VRで閲覧できるコンテンツは、海外ホテルの客室、外観、レストラン、プール、ラウンジなど。
ハワイなど、5方面の計85ホテル約400件の体験が可能。
・対象地域:ハワイ、ニューカレドニア、タヒチ、バリ、グアム
・対象ホテル:計85
・対象コンテンツ:約400件
※9月からは対象地域にシンガポールを追加予定。さらに対象地域やホテルは今後拡大する予定。
VRを利用しての旅行提案は、パンフレットでのイメージと客自身が現地で体感するまでのギャップを事前に埋めることができ、ホテル選びの段階で客のニーズにマッチした選択ができるようになる。また、旅行出発までの期待値を高めることで、今まで以上に満足度の高い旅の提案を行うことも。
技術を駆使した便利さが、旅行者に旅の楽しみをさらに広げてくれそうだ。
■導入店舗
福岡:①トラベルゲート天神 ②岩田屋本館店 ③博多マルイ店 ④小倉店 ⑤井筒屋旅行センター小倉店⑥イオンモール八幡東店 ⑦イオンモール筑紫野店
長崎:長崎店、大分:大分店、熊本:熊本店、宮崎:宮崎店、鹿児島:鹿児島店
※本実証実験は2018年8月20日から約3カ月間実施する予定。
(田原昌)