12月5日(木)、みりんを含む「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術」が、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
そんな伝統的な製造方法でみりんを造っている「神田豊島屋」の“飲むみりん”「Me無濾過生原酒」は、旨味が強く、酵素を効率的に摂取でき、ポリフェノールにおいて高い数値を示した、機能性を有するみりんだ。
同商品について見てみよう。
歴史ある東京最古の酒舗が挑戦する「みりん」
「神田豊島屋」は、1596年に神田鎌倉河岸で創業した東京最古の酒舗「豊島屋」の流れを汲む酒屋だ。「豊島屋」は、酒および酒に合うつまみを提供したことで「居酒屋の元祖」ともされている。
昭和初期には東村山に「豊島屋酒造」を設立し、本格的な日本酒の醸造を開始。神田限定販売酒「利他」を中心に、日本酒・みりんを取り扱う。
注目されることが少なく、製造所や職人数が大きく減少している本みりんの素晴らしさを後世に残していきたいと、2021年より「それは古来伝わる、糀のリキュール“Me”」の販売を開始した。
日本が誇る「みりん」を伝統的な味わい方で
東京が江戸と呼ばれていた頃、みりんは高級で甘い「飲み物」だった。江戸幕府が初めて公式に参加した1867年のパリ万博では、パリの人々へみりんが振舞われていたことが、随行した渋沢栄一らの日記にも記されている。
しかし、いつしかみりんは調味料としての認識が強くなり、酒として飲むという発想はなくなってしまった。そこで、今一度原点に立ち返るべく、伝統製法を用いてつくられたみりんを、糀のリキュールとして現代風にリメイクしたのが「Me」という商品だ。
シンプルでナチュラルな原料と伝統製法
伝統的な本みりんの原材料は、米こうじともち米、そして米焼酎だ。
同商品には、国産の上質なもち米と、熊本産「球磨(くま)焼酎」の米焼酎を使用。国産の米ならではの豊かな旨味と、高品質な米焼酎のまろやかな味わい、そして熟達した職人のみが作ることのできる洗練された米こうじが、マイルドでしなやかな、みりん本来のおいしさを生み出している。
できたてのみりんは濁っているため、通常は「おり下げ剤」を投入するが、同商品は伝統にならい、自然に沈殿するのを待つ。そうすることで、ゆっくりと沈殿する間におりが液体に溶け込み、よりコク深く仕上がるのだ。
また、できあがったみりんは、一般的には最後に水、アルコール、液糖などを加えることが多く、殺菌のため火入れをするが、同商品は添加物がないので火入れ作業を行う必要がない。そのため、こうじが作り出す酵素をそのまま残すことができる。
みりんでは大変稀有な「無濾過生原酒」の状態で瓶詰めすることで、濃厚な旨味や栄養分を余すことなく閉じ込めた。
数値化された「Me」の旨みや機能性
今回、「Me」の品質の数値化を実施*した。
その結果、同商品は国産大手メーカーが製造する甘酒、赤ワインおよび白ワインと比較して旨味が約1.61〜6.23倍多く、酵素活性が100倍以上であることが明らかとなった。
さらに、ポリフェノールは赤ワイン相当量含まれることが確認されている。
とても甘いのに砂糖や糖類は無添加で、低GI食品のため血糖値の上昇を防ぎつつ、糀の力で滋養効果もあるという、まさに現代人に適したリキュールだ。
神田豊島屋
公式サイト:https://me-toshimaya.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000071919.html
(田原昌)
* dot science社による分析/期間は5月1日~5月29日