【2024年秋まとめ】秋冬キャンプを快適にする、最新の寝袋事情をチェック!

秋冬キャンプの季節がやってきた。寒さが厳しいこの季節に欠かせないのが、体をしっかりと温めてくれる高品質な寝袋だ。

近年、寝袋の進化は著しく、保温性や耐水性を追求するだけでなく、環境に配慮した素材を使用するなど、さまざまな性能やデザインを備えた製品が登場している。今回は今年登場したばかりの注目の最新寝袋をピックアップし、それぞれの特徴を紹介したい。

目次
再利用素材を活用したQUICKCAMP×NANGAの寝袋
上質なホワイトダックダウンを使用したBOCの本格寝袋
NANGAの「オーロラテックス」シリーズが限定デザインに
手持ちの寝袋と併用できる「軽量インナーシュラフ」
宇宙服素材を使った最新の封筒型寝袋

再利用素材を活用したQUICKCAMP×NANGAの寝袋

この秋、アウトドアギアブランド「QUICKCAMP」と老舗ダウンメーカー「NANGA」がタッグを組み、「NANGA×QC 日本製 別注カラー ダウンバッグ」を開発した。

この寝袋の最大の特徴は、リサイクル素材「Re:CYCLE DOWN」を採用している点。通常、ダウンは水鳥から採取されるが、その採取量は1羽あたり10~20gとごく僅か。つまり一つの商品を作るには数羽から数十羽分の水鳥からダウンを採取する必要がある。

そこでNANGAでは、環境保全の観点から羽毛を再利用する取り組みを実施。今回の商品にも、そんな再利用された羽毛を活用している。

再利用する羽毛は、国内の羽毛加工メーカー「河田フェザー」で丁寧に洗浄。三重県伊勢平野に流れる超軟水で洗い上げることで品質を高め、上質なダウンへと生まれ変わらせた。

また、外観デザインにもこだわった。今回の商品には、スタイリッシュな「グレージュ」カラーを採用。キャンプサイトはもちろん、自宅にもマッチする落ち着いた色合いとなっており、どんなシーンでもおしゃれに使える。

さらに、ジッパーにはYKK製の特殊パーツをスライダーに取り付け、噛み込みを防止。蓄光機能を持つパーツも取り入れ、暗闇でもファスナーの位置が分かりやすいよう工夫した。

展開グレードは、多様な温度帯に対応する5種類。それぞれ350〜900gでダウン量が異なる。寒さの度合いやキャンプスタイルに応じて好きなものを選びたい。

NANGA×QC 日本製 別注カラー ダウンバッグ
価格:29,900〜49,900円(税込)
商品詳細ページ:https://yocabito.jp/p/search?keyword=NANGA×QC

上質なホワイトダックダウンを使用したBOCの本格寝袋

次に紹介するのは、「BOC」から登場した「The Catskills Peak+ Sleeping Bag 800FP」。ホワイトダックダウンを90%以上封入した、保温性とコンパクトさを兼ね備える本格派のスリーピングバッグだ。

通常、ダウンは外部からの水分に弱く、雨などで濡れるとその保温性が大きく低下する。その点、この商品は防水透湿性の高い生地を採用することで、外からの水分には強く、その一方でユーザーの体から放出される水分や蒸れは外に逃がすよう設計されている。しかも20デニールのリップストップ生地なので引き裂き強度も高い。

寝袋の構造も工夫しており、ストレッチ縫製とボックスキルト構造で仕上げることで伸縮性を持たせ、快適性と保温性をアップ。生地噛みを防ぐ専用ファスナーやジッパー内側のドラフトチューブなど、ディテールにもこだわっている。

展開グレードは全5種類。それぞれ300〜900gの範囲でダウン量が異なる。冬場の山など、過酷な環境下でも安心して使用できる逸品と言えそうだ。

The Catskills Peak+ Sleeping Bag 800FP
価格:25,980〜41,980円(税込)
商品詳細ページ:https://brooklynoutdoorcompany.jp/collections/the-catskills-peak-sleeping-bag-800fp

NANGAの「オーロラテックス」シリーズが限定デザインに

この秋、「NANGA」は「TOKYO CRAFTS」ともコラボレーション。NANGAの代表作でもある「オーロラテックス」シリーズをベースにした、限定デザインの寝袋を開発した。

NANGAが独自開発するオーロラテックス素材は、優れた耐水性と透湿性を誇るのが魅力。雨の日やテント内の結露によって、ダウンを濡らしてしまう心配がない。加えて生地自体に十分な強度があるため、スリーピングバッグカバーを併用しなくてもOK。

また、今回の商品は足元を広げたスクエア型の設計を採用しているため、ゆったりとした寝心地を実現。L字型のファスナーを全開にすれば掛け布団のようにも使える。2つ手元に揃えておけば連結させて、2人用の大きな寝袋として使用することも可能だ。

加えて、同商品はNANGAのアフターケアを受けられるため、一度購入すれば長く愛用できる。NANGAならではの高い機能性とオリジナリティあるデザインを求める人はチェックしてほしい。

「別注」NANGA x TOKYO CRAFTS オーロラスクエアフット 750 700FP
価格:66,980円(税込)
商品詳細ページ:https://tokyocrafts.jp/products/nanga-aurora-tex-square-foot-750smu

手持ちの寝袋と併用できる「軽量インナーシュラフ」

既にマイ寝袋を持っている人には、手持ちの寝袋と併用することで保温性をアップできる「VASTLAND」の「軽量インナーシェラフ」をおすすめしたい。

この寝袋があれば、手持ちの寝袋のインナーシーツ代わりにして汚れ対策できるだけでなく、純粋に一枚多く層ができるため保温性がグンと上がる。

夏場であれば単体で使用してもOK。両面ダブルスライダーを備えており、部分的な開閉ができるので温度調節も自由自在だ。さらにリング型プラーで夜間でも簡単にジッパーを操作できる。フルオープンにするとブランケットとしても活躍。

重さはわずか約360gで、500mlペットボトルほどのサイズに収納可能。荷物を減らしたいときにも重宝する。洗濯機で丸洗いできる仕様になっているため、キャンプ後のメンテナンスも簡単だ。

小型で多用途な「軽量インナーシュラフ」。手持ちの寝袋の保温性に不安がある人は手元に揃えてみては。

軽量インナーシュラフ
価格:2,980円(税込)
商品詳細ページ:https://vastland.co.jp/products/lightweight-inner-sleeping-bag?_pos=1&_sid=3015f0fd0&_ss=r

宇宙服素材を使った最新の封筒型寝袋

最後に紹介するのは、RELIVE社がMakuake(マクアケ)にて販売している封筒型寝袋「ENVELOPE SLEEPING BAG 」(エンベロープ・スリーピング・バッグ)だ。

この商品は宇宙服素材を使用した4層構造となっており、暖かさと軽さに優れているのが特徴。マミー型の寝袋を改良し、新たに封筒型寝袋が誕生した。

横幅が80cmと大きめに作られているため寝返りも打ちやすく、大柄な人でもゆっくりと休むことができる。ゆったりサイズのため、中に毛布を入れて保温効果を高めることも可能だ。

ホワイトダックダウンを純度90%採用し、軽量でコンパクトな点も魅力。首元のコードを絞れば外気の侵入を防ぎ、ショルダーウォーマーによって肩まわりの寒さも防げる。

体全体を包み込むような暖かさを感じながら眠りにつけるのが嬉しい。

災害時の備えや、来客用のアイテムとしても役立ちそうな予感だ。

エンベロープ・スリーピング・バッグ
価格:30,000円(税込)
商品詳細ページ:https://www.makuake.com/project/reliveinc04
※価格は割引などのため変動する場合がある

使用シーンや好みに合わせて自分にぴったりの寝袋を見つけて、これからのキャンプシーズンを存分に楽しんでほしい。

(IKKI)