東京・原宿に紙の老舗加工会社がコーヒーショップ「PAP.COFFEE」をオープン。紙の魅力を発信

1969年創業、東京都足立区の総合印刷紙器メーカー・三洋紙業社が運営する「紙の新しい価値」を提案するコーヒーショップ「PAP.COFFEE(パップコーヒー)」が9月18日(月・祝日)、東京・原宿にオープンする。

紙の魅力を多角的に感じられる店内空間や、紙の特徴を生かしたパッケージで「スペシャリティコーヒー」と「ドルチェかき氷」を提供する。店内で日常的に使われるものをできるだけ紙での制作を試みるという、新しいカフェだ。

紙の新しい価値を提案する「PAP.COFFEE」

ブランド名の「PAP」は「PAPER(紙)」の頭の3文字であり、多様に展開する「P and P」でもある。紙と人との関係性を探ることで紙と人を繋ぐ「Paper & People」。そしてコーヒー生産者と消費者のつながりに焦点を当てる「People & People」。カフェという空間を生かしながら実験的な試みを行い、世の中に発信し続けていく。

そんな同店がオープンするのは変化を象徴する街・原宿。海外からの観光客をはじめ、多種多様な人々が集まるこの場所から、「新しい紙のありかた」を発信しようと考え、個性的な服・雑貨・飲食店などが立ち並ぶ“奥原宿”と呼ばれるエリアに出店する。

画像提供:DO.DO. 原田氏

画像提供:DO.DO. 原田氏

「スペシャルティコーヒー」と「ドルチェかき氷」

同店で提供するメニューは、タイ北部メーチャンタイ村からダイレクトトレードで仕入れるシングルオリジンアラビカコーヒーを中心としたドリンク。

その他、今年惜しまれながらも閉店し、かき氷ブームの火付け役でもあった渋谷の名店「セバスチャン」の川又浩氏が監修するドルチェかき氷。季節に合わせて旬の果物を活かしたかき氷やアレンジドリンクを用意する。

紙という素材の「新たな価値」を創造

さらに、撥水性と意匠性を兼ね備えた、かき氷用の紙製容器の設計開発などにも力を入れている。

ブランドアートディレクション・グラフィックデザインにはBULLET社の小玉文氏を迎え、「紙」の魅力を活かした様々なパッケージ・飲食容器などを開発する。さらに、空間デザインにはDO.DO.の原田圭氏を迎え、「紙」を活用した家具の開発を進めていく。

三洋紙業社の新たな挑戦

下町・足立区に根差し、1969年の創業以来紙加工業を営んできた三洋紙業社が、コーヒーショップをオープンすることになったのは、ある出会いがきっかけだった。

タイ北部チェンライ県に位置するメーチャンタイ村。そこでは少数山岳民族のアカ族がコーヒーを中心とした作物を栽培している。アカ族は東南アジアの中でも最もインフラ整備に遅れ、貧困人口が多いとされる山岳民族の一つだ。

日本のNPO団体が村の自立支援をしており、タイ国内外での「メーチャンタイ村コーヒー豆」のブランド力向上を模索。同時に、三洋紙業社は積み上げてきた事業の経験を国際的社会貢献に活かす方策を探していた。ここから紙製パッケージや販促物の開発経験を持つ三洋紙業社で、コーヒー事業展開の構想が始まった。

同店では「紙ならではの魅力」に焦点を当て、カフェという場を通じて、多くの人が紙に触れるきっかけを作りたいと考えているという。

フェアトレードを基本としたコーヒー農園の支援や紙資源の循環方法に対する試みなどを行う未来志向的なカフェで本格コーヒーとかき氷を味わおう。

PAP.COFFEE(パップコーヒー)
所在地:東京都渋谷区神宮前1-10-6 セリジェ神宮前102
Instagram: @pap.coffee

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000123946.html

(hachi)