東京・北青山にある「ITOCHU SDGs STUDIO」が、SDGsがテーマのアート・インスタレーションを展開する「ITOCHU SDGs STUDIO DOME(ドーム)」を新設。その第1弾として、“ロスフラワー”を題材にしたフラワーオブジェのイルミネーションを公開中だ。期間は2月末までの予定。
コロナ禍を経て、今、人々の間では植物や花へのニーズが強まっている。ロスフラワーを使ったイルミネーションからも、確かなプラスの効果を得られそうだ。
SDGsをテーマにした施設「ITOCHU SDGs STUDIO」
「ITOCHU SDGs STUDIO」は、2021年4月に「わたしが夢中のSDGs、はじまる。」をコンセプトに、あらゆるSDGsの取り組みの発信拠点として開設された施設だ。
ここに新たに登場した「ITOCHU SDGs STUDIO DOME」では、様々なアーティスト・クリエイター、SDGsに関わる活動に取り組む企業・団体・個人とコラボレートして、年間を通じてSDGsをテーマにしたアート・インスタレーションを展開。アート体験を通じて、SDGsに出会うきっかけを提供する。
ロスフラワーを使用したイルミネーション「remenbrance」
今回、アート・インスタレーション第1弾として、フラワーアーティスト前田有紀さんを迎えて「ロスを生まない」フラワーオブジェのイルミネーション「remenbrance」を公開。
農林水産省が今年4月に発表した資料「花きの現状について*」にも記載されているが、花と緑に触れることは、「ストレスの軽減」や「社会性の向上」「認知機能の改善効果」など心身にさまざまなメリットを生むことがわかっている。
女性ばかりが好むイメージの強い“花”だが、休日に眺めたり家に置いたりすることで、ビジネスマンにとっても良い効果を生み出してくれるというわけだ。
ーーしかしながら仕入れ量の約30%~40%が廃棄になると言われている花業界では、「フラワーロス」が深刻な問題となっている。
これによる経済損失はコロナ以前で年間1,500億円にものぼると言われており、廃棄となる花の活用はSDGsにとっても重要な課題だ。
そこで「ITOCHU SDGs STUDIO DOME」では、一部ロスフラワーを使用することでロス削減に貢献。展示期間中に生花から徐々にドライフラワーになる過程を見せ、展示終了後にはドライフラワーを来場者へのギフトなどに活用する。
さらに展示に合わせて、「ITOCHU SDGs STUDIO」エバンジェリストである冨永愛さんとフラワーオブジェとの華やかなビジュアルも展開。多くの人に作品を見てもらえるような工夫も行う。
ロスフラワーが新たな価値を生み出す瞬間を体感してみては。
FLOWER ILLUMINATION 「remenbrance」
期間:展示中~2月末(予定)
場所:ITOCHU SDGs STUDIO DOME
所在地:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden 中庭中央
展示詳細ページ:https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/20221202.html
※常時観覧可能/イルミネーションのライトアップは16時~24時
※作品の状態等により、一時的に展示中止となる場合あり
(IKKI)
* 農林水産省「花木について」を含む詳細ページ:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/index.html