全国20代以上の男女500名以上を対象とし、「一生に一度は行きたい離島」についてのアンケート調査を阪急交通社が実施した。
どの島(*1)が上位に入ったのか、またランキング上位となった各離島の特徴についても解説する。
世界遺産として登録された島も。アクセスの難易度が高めの離島
日本には離島が7,000近くもあり、有人島も400以上あるとされている。中には屋久島や小笠原諸島、沖ノ島、五島列島など、世界遺産として登録された島も。
1位 屋久島(鹿児島県)
島の9割が森林といわれ、標高1,800mを超える山々がそびえる屋久島。
屋久島といえば縄文杉(確認されている中で最大の屋久杉)が有名だが、縄文杉に辿り着くためには往復10時間の本格的なトレッキングが必要だ。
2位 小笠原諸島(東京都)
小笠原諸島は東京から南に約1,000km。一度も大陸と陸続きになったことがなく、固有の動植物が多く存在することから世界自然遺産に登録されている。
約30の島がある小笠原諸島の内、観光で訪れることができるのは父島と母島で、宿泊施設もある。
3位 宮古島(沖縄県)
宮古群島の中で一番大きな島が宮古島。宮古島と周辺の島をつなぐ3つの大橋は、絶景ポイントとしても有名だ。
東洋一美しいとも言われる与那覇前浜ビーチの他、日本百景に数えられる東平安名崎(ひがしへんなざき)から望む景観もおすすめ。
4位 石垣島(沖縄県)
飛行機で東京からの直行便もあり、本土から遠く離れている割にはアクセスがしやすい石垣島。絵に描いたような絶景で有名な川平湾(かびらわん)がある。
4位 佐渡島(新潟県)
本土から35km離れた場所にあり、国内一の金産出量があった佐渡金山で有名な佐渡島。
佐渡金山をはじめとした史跡や神社仏閣を巡ることができ、尖閣湾を遊覧する海中透視船、たらい舟での遊覧体験なども魅力だ。
6位 沖縄(沖縄県)
沖縄県で一番大きい島、沖縄本島(*2)。希少な動植物が生息する「やんばるの森」は、世界自然遺産にも登録されている。
7位 奄美大島(鹿児島県)
原生林が広がり、豊かな生態系を持つ奄美大島。マングローブの林ではカヌー体験が楽しめる。倉崎海岸、土盛海岸など美しいビーチも多数ある。
8位 礼文島(北海道)
「花の浮き島」とも呼ばれる礼文島(れぶんとう)では、300種以上もの高山植物を見ることができる。中でもレブンウスユキソウの群生地などが有名。
すぐ隣にある利尻島も人気があり、礼文島からは利尻富士(利尻山の別名)を望むこともできる。
9位 種子島(鹿児島県)
種子島は、鉄砲伝来の地としても有名。また国内最大のロケット発射基地があり、宇宙開発技術に関する展示を「種子島宇宙センター」で見られる。
10位 軍艦島(長崎県)
軍艦島は通称で、島の正式名称は端島(はしま)。海底炭鉱によって栄えた島で、閉山と共に無人島となり廃墟となっている。
なお、日本最古の高層鉄筋アパート「30号棟」をはじめ、老朽化による建物の崩壊も懸念されているため、早めに訪れたほうが良いかもしれない。
今後の旅先として、参考にしてみては。
離島への旅特集:https://www.hankyu-travel.com/kokunai/ritotabi/?p_baitai=9597
(田原昌)
調査概要
全国、20代以上の男女を対象にしたWebアンケート、有効回答数は561名
調査期間:4月14日~4月19日
調査機関:ジャストシステム(「Fastask」利用)
*1 沖縄と宮古島、石垣島は別々に集計、父島は小笠原諸島に含めるなど、同社判断で調整
*2 アンケートで沖縄、沖縄本島と回答があったものを集計