島根・隠岐|泊まれるジオパーク拠点「エントウ」がラグジュアリーアワード2022受賞

ジオパークに泊まり、地球の記憶に触れる旅。“泊まれるジオパーク拠点Entô(エントウ)”が、「日々を豊かにしてくれる日本発のラクシュアリーブランド」を決める『JAXURY AWARD 2022(ラグジュアリーアワード2022)』のSTAYジャンルにおいて受賞した。

ほんものの心地よさを体現する「JAXURY AWARD 2022」

「JAXURY」とは、日本発(JAPAN)、ほんものの(AUTHENTIC)、心地よさ(LUXURY)を体現する「もの」「こと」「サービス」を指し、その対象は、ファッションや食、美容にホテル、カルチャーなど、オールジャンルに亘る。

「JAXURY AWARD 2022」は、本質的な豊かさを提供する商品やサービスに光を当て、これらのブランドの素晴らしさや価値を讃え、広く社会に伝えていくことで人々の生活や社会をより豊かにしていくことを目指して開催。

「Entô」は、日本初の泊まれるジオパーク拠点である、唯一無二である点、そして新たな「豊かさ」を提案している点が高く評価され今回の受賞に至った。

ユネスコ世界ジオパーク隠岐諸島

海士町は2013年9月に認定された、島根県隠岐諸島の隠岐ユネスコ世界ジオパーク内に位置している。

「Entô」は、その拠点施設として、ジオパークが持つ凄みや面白みを最大限体験するために必要な情報を予習できる展示室Geo Room “Discover”も併設する。また、テラスやラウンジでもジオパークにまつわる展示を行っており、リラックスしながら鑑賞することが可能だ。

Honest(正直さ、素直さ)&Seamless(隔たりや境目のないこと)を施設コンセプトとする「Entô」の建築は、北西南東を軸に幅広く構えている。客室は、目の前に広がるジオパークの風景、島前カルデラを最も純粋に、最も多く感じられる間口の広い設計になっている。

室内には、なるべくシンプルに、そぎ落とし、本当に必要なものだけを厳選して用意。無刺激のシャンプーや、島根産の竹の歯ブラシ、地域の人に愛されたお茶うけ、島の土で練られた陶器など、目の前の自然に自分自身も一緒に溶け込むことができるアメニティを選んだ。

食は「地のもの・旬のもの」を一期一会に用意

「Entô」での食事は、白イカ、ホンダワラ、岩牡蠣、隠岐牛、こじょうゆ味噌、ふくぎ茶、崎みかん、「Entô Dining」のメニューを開くと暖流と寒流が交わる豊かな海と噴火により生まれた肥沃な大地が育んだ、隠岐の恵みがずらり。

季節ごとに旬の食材を取り入れたコース料理で、何度滞在しても新しい発見がある島の食の体験を愉しめる。

訪れた人が美味しく食べて、生産者も笑顔になる。そんな相思相愛な関係を築いていきたい、そしてその日の料理や食材をキッカケに島を知り、島の人との対話につながってほしい。「Entô」は、そう願っているという。

地球の記憶に触れ、その中で眠る。生涯忘れることのない旅を経験できそうだ。

Entô:https://ento-oki.jp/
JAXURY公式サイト:https://jaxury.jp/

(冨田格)

ALL Photo by Kentauros Yasunaga