高島屋大阪店では1月19日(水)~25日(火)、大阪府が認定する大阪製ブランドの製品を集積販売する「OSAKA博覧会」を開催する。
コロナ禍で地元企業・地元消費への注目が高まるなか、約20社100種類以上の商品や体験型企画を用意し、世界に誇る技術を紹介することで、地元大阪企業を盛りあげる。
■世界に誇る大阪製ブランドが多数登場
大阪府内には、高い技術を持つものづくり企業が多数存在する。多くは、部品などの製造や専門的な加工技術を有する企業で、その優れた技術を消費者が直接知る機会は限られている。
たとえば八尾市の錦城護謨は、医療機器のゴム部分や炊飯器のゴムパッキン、スイミングキャップなど、生活の中にある商品のゴムを数多く手がけている企業だ。
自分たちの技術を多くの人に知ってもらいたいという想いから、土木事業を担当する社員らが中心となって考え、食卓を彩るグラス「KINJO JAPAN E 1」(4,950円)を製作。
従来のゴム成型ではガラスのような透明感を表現することは難しいとされていたが、10年におよぶ試行錯誤の末に切子細工が施されたガラスのようなシリコーンゴム製のグラスが完成した。軽く、持ちやすく、割れにくい、多くの人が使いやすいユニバーサルデザインとなっている。
また、さまざまなアイデアをカタチにしてくれる試作精密板金加工を行う豊里金属工業の「ペッタンコンロ」(8,800円)は、1分で組み立て、30秒で解体可能な一人用のミニコンロだ。
錆びにくいステンレス製で、重さ約540gとコンパクトで持ち運びにも便利。コロナ禍で高まったソロキャンプなどのニーズに応え、作られた製品だ。
■消防用ホースを再利用したブックカバーも
縫製メーカーのサンワードは、規格外として廃棄される消防用ホースを使用し、バッグや小物として蘇らせている。
消防ホース本来の色を活かしたカラフルな製品は、素材に原料段階から着色したポリエステルが使用されているため、色褪せしにくく、耐久性や耐水性にも優れているのが特徴。「ハンドルブックカバー らうらうじ -second hose‐」の価格は2,420円。
■地元大阪の技術に触れるものづくり体験も
また、世代を超えて楽しめるものづくり体験や工場見学付きのイベント限定商品も販売される。
大阪府堺市のプラスチック成型加工メーカーの河邉商会は、落としても割れず、まな板にもなるお皿を開発。プラスチック製ながら、ナイフで切った傷が目立たず、汚れがつきにくく落としやすい加工を表面に施すなど、長年培ったプラスチック成型の技術を活かして製作した。
普段は見ることができないプラスチック工場見学と、オリジナルプレート「チョップレート」に文字や絵を自由に描く体験付きのセット(6,600円と8,800円)を販売。
ほかにも、山陽製紙の「工場見学・再生紙ノート作り体験 ピクニックラグ&テーブルマットセット付」(3,300円)や、「工房見学・伝統的工芸品『大阪浪華錫器』の製造体験 錫製タンブラー『冷香』ペアセット付」(51,700円)などがラインナップする。
大阪府が認定した、府内ものづくり中小企業の優れた技術に裏打ちされた創造力にあふれる製品の数々を見てみよう。
高島屋大阪店:https://www.takashimaya.co.jp/osaka/
(Yuko Ogawa)
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