7月1日、島根県隠岐諸島に日本初の本格的ジオホテル「Entô」誕生

島根県隠岐諸島の1つ海士町に7月1日「隠岐世界ユネスコジオパークの泊まれる拠点」として、Ento(エントウ)が誕生する。

■来島者と島の人との交流が生まれる

海士町は、2013年9月にユネスコ世界ジオパークに認定された、島根県隠岐諸島の隠岐ユネスコ世界ジオパーク内に位置している。

隠岐ユネスコ世界ジオパークは、世界44ヵ国169地域のユネスコ世界ジオパークの一員として、隠岐特有の「大地の成り立ち」「独自の生態系」「人の営み」というテーマを掲げ、雄大なジオパークの魅力を世界中へ発信している。

Entôはその拠点施設として、ジオパークが持つ凄みや面白みを最大限体験するために必要な情報を予習できる展示室Geo Room “Discover”も併設。

また、テラスやラウンジでもジオパークにまつわる展示を行っており、リラックスしながら鑑賞することが可能。ひとつの施設に宿泊機能とジオパークの魅力を最大限体験するための様々な機能をシームレスに包含する本格的なジオ・ホテルは、日本初だ。

Entôは「遠島という旅」を完成させるのは、島に暮らす全ての大地・自然・人ととらえ、利用客を施設の外、島全体へと送り出すビジターセンター機能を兼ね備える。

そして、島に暮らす島民に対しては、学び・交流の施設として、暮らしに溶け込みながらも、常に新しい世界と繋がる機能を果たす。Entôが立つ海士町菱浦港を起点とし、島の中の様々な場所、人、資源がフィールドとなることで、来島者と島の人との交流が生まれる。

「ないものはない」をキャッチコピーとする海士町ならではの、「大切なものはすべてある」という体験が旅のハイライトとなる。

■隠岐のジオ・スケープの只中で宿泊体験

Honest(正直さ、素直さ)&Seamless(隔たりや境目のないこと)を施設コンセプトとし、建築は北西南東を軸に幅広く構えている。

客室は間口を広くとり、目の前に広がるジオパークの風景、島前カルデラを最も純粋に、最も多く感じられる設計。結果として、すべての客室から隠岐のジオ・スケープの只中でくつろぎ、眠る、得難い宿泊体験が可能だ。

また、建材としての性能の高さに加え、SDGsでも推奨される全面CLT工法を採用し、離島の新しい木造建築施工の在り方として注目を集めている。

室内には、なるべくシンプルに、そぎ落とし、本当に必要なものだけを厳選して用意。無刺激のシャンプーや、島根産の竹の歯ブラシ、地域の人に愛されたお茶うけ、島の土で練られた陶器など、目の前の自然に自分自身も一緒に溶け込むことができるアメニティが揃っている。

Entôの食にも注目。季節ごとに旬の食材を取り入れたコース料理で、何度滞在しても新しい発見がある島の食の体験が愉しめる。

白イカ、ホンダワラ、岩牡蠣、隠岐牛、こじょうゆ味噌、ふくぎ茶、崎みかんなど、メニューを開くと暖流と寒流が交わる豊かな海と噴火により生まれた肥沃な大地が育んだ、隠岐の恵みがずらり。使用する食材のほとんどは、島の生産者が提供したり、自らの手で作ったり、採集したものだ。

自然を存分に感じながら、贅沢な時間を過ごそう。

Entô(エントウ)

所在地:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
URL:https://ento-oki.jp/

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