アメリカ現代美術を代表する女性作家ロニ・ホーンの展示会がポーラ美術館にて開催

日本初となる、アメリカの女性アーティストの展示会が箱根にやってくる。

■キャリア40年の集大成となる展示

ポーラ美術館が、現代美術の第一線で活躍を続ける女性アーティスト、ロニ・ホーンの個展を開催する。国内の美術館におけるホーンの初個展となるとともに、2002年の開館以来、ポーラ美術館における大型企画展としては初めて、同時代の作家を単独で取り上げる機会となる。

《You are the Weather, Part 2》(部分)2010-2011年/100点組、インクジェット・プリント/紙 Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn

ホーンの作品の形式は写真、彫刻、ドローイング、本など多岐にわたる。テムズ河の水面を切り取った写真のシリーズや、6週間にわたりアイスランドの温泉で女性の表情の微妙な変化を記録したポートレート、島の地図をモチーフにしたドローイング、水鏡を思わせるガラスの彫刻など、作品の多くは自然と密接に結びつき、ユーモアを含みながら、極めてシンプルに削ぎ落された形式で展開される。

今回の展示会では、近年の代表作であるガラスの彫刻作品をはじめ、1980年代から今日に至るまでの、約40年間におよぶ実践の数々を紹介する。

■アイスランドの旅から生まれた作品たち

ロニ・ホーンは1955年生まれで、現在ニューヨークに在住。写真、彫刻、ドローイング、本など多様なメディアでコンセプチュアルな作品を制作。

1975年から今日まで継続して、人里離れた辺境の風景を求めてアイスランド中をくまなく旅してきた。この中で経験した「孤独」は、彼女の人生と作品に大きな影響を与えている。

《Well and Truly》2009-2010年 10点組、鋳造ガラス 個人蔵/展示風景:「Well and Truly」ブレゲンツ美術館(オーストリア)2010年 Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn

《Or 6》 2013-2014年 粉末顔料、黒鉛、木炭、色鉛筆、ニス・紙/グレンストーン美術館蔵(ポトマック、アメリカ)展示風景:「Roni Horn」バイエラー財団(リーエン、スイス)2016-2017年 Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn

箱根の豊かな自然の中で触れるアートは、また格別の経験になるだろう。

「ロニ・ホーン」展(仮称)
2021年9月18日(土)~ 2022年3月30日(水)
会場:ポーラ美術館 展示室1, 2
住所:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
URL:https://www.polamuseum.or.jp/

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