旅好きの約8割は「ひとり旅」経験者、「ひとり旅」に関する意識調査

オンライン旅行メディア「トラベルズー」は2021年2月、旅行好きを中心とした日本国内の会員を対象に、「ひとり旅」に関する意識調査を実施した。調査の結果、8割弱が「ひとり旅」の経験を持ち、7割超が今後の「ひとり旅」に意欲的であることが分かった。

■「ひとり旅」経験者は79.3%

「ひとり旅」の経験有無を尋ねると、79.3%にあたるメンバーが「ある」と回答。年代別にみると、50代と60代を除く世代で8割以上が「ひとり旅」経験者であり、「ひとり旅」経験者割合最多は「~29歳」の87.0%で、割合最少は50代で74.3%。

「ひとり旅」のきっかけ首位は「1人の旅行が好きだから」で45.0%。2位には「1人のほうが気楽だから」が36.0%でランクインし、「ひとり旅」経験者は好んで1人旅行を選択している様子が見えた。3位以下には「同行者とスケジュールが合わなかったから」30.7%、「同行者の候補がいなかったから」29.1%、「特に理由はない(なんとなく)」21.4%。

■8割はシティホテル・ビジネスホテルを選択、旅館は3位

「ひとり旅」の目的を訪ねた項目では、「寺社仏閣・世界遺産巡り」が37.8%で1位。2位は「温泉」の35.7%。

年代別では、40代、60代、70歳以上の1位が「自社仏閣・世界遺産巡り」であったのに対し、29歳までと50代は「温泉」、30代では「グルメ」が1位。

 

「ひとり旅」の目的2位に「温泉」がランクインした一方、「ひとり旅」で利用した宿泊施設の種類を見ると、「旅館」は31.6%で3位に留まっており、1位は80.5%を占めた「シティホテル・ビジネスホテル」となった。2位は「リゾートホテル」42.0%だが、1位との間には大きな差があり、「ひとり旅」経験者の8割はシティホテルやビジネスホテルを利用しているようだ。この結果から、温泉旅館に泊まるのではなく、1名1室利用のできるホテルを滞在先とし、立ち寄りで温泉を愉しむスタイルが垣間見える。

■7割は今後も「ひとり旅」に意欲的、選ばない理由1位の鍵は“話し相手”

今後も「ひとり旅」をしたいかについてたずねた質問では、「そう思う」57.2%、「ややそう思う」17.6%と、全体では74.8%が「ひとり旅」に積極的であることが分かった。年代別で見ると、「そう思う」と回答した割合は29歳までのメンバーが最も高く、最少は70歳以上のメンバーで42.4%。年代が上がるごとに「そう思う」の割合は減少する傾向があった。

今後の「ひとり旅」では何を目的にしたいかでは、1位は「温泉」で55.2%。2位は「寺社仏閣・世界遺産巡り」47.8%、3位には「グルメ」44.5%が入った。行きたいエリア1位は「海外」が45.0%、北海道が35.4%、沖縄県が33.5%。

 

「ひとり旅」を選ばない理由についての1位は「話し相手がいないのはつまらない」で72.3%。つづく2位には「『ひとり旅』の愉しみ方が分からない」が33.5%でランクイン。

フリーコメントでは、「(同行者と)楽しさは共有したい」「思い出を共有する人があった方が旅行後も何倍も楽しいから」「“酒飲み相手”が欲しい」「家族と一緒の旅行が気が休まる」などの意見が見られ、「ひとり旅」意向が高くないメンバーは、複数名だからこそ味わえる旅の醍醐味に魅力を感じているようだ。

一人でも大勢でも楽しい旅。気軽に出かけられる日が来るのを待ち望む人は多いだろう。

<調査データ>Travelzoo Japan Solo Travel Survey
調査方法:インターネットリサーチ
配信通数:177,022通
有効回答数:1,639
調査期間:2021年2月19日(金)11:00~2月23日(火祝)23:59
※調査結果の全スライドはコーポレートサイト内に掲載

「ひとり旅」旅行実態調査

(MOCA.O)