芸術×食欲の秋!三菱一号館美術館「ルドン、ロートレック展」のタイアップランチ

芸術の秋。今回紹介したいのは気軽にアートに触れられる企画だ。

丸の内の三菱一号館美術館内にあるミュージアムカフェ・バー「Café 1894」、ミュージアムショップ「Store 1894」では「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」の2021年1月17日までの会期中限定で、展覧会にちなんだメニュー、グッズを販売している。

■絵画をモチーフにした美しいランチメニュー

タイアップランチの「Vision(ヴィジョン)-モノクロから色彩へ-」は、オディロン・ルドンの絵をモチーフにしている。

前菜は、カリフラワームースに、モノクロをイメージさせる竹炭のチュイールを添えて。パリパリのした食感と濃厚なムースのマリアージュが楽しめるメニューに仕上がっている。

メインは、オーロラサーモンのポワレに色彩豊かなハーブやお花を飾り、「神秘的な対話」に着想を得た一品。

オディロン・ルドン《神秘的な対話》1896年頃 岐阜県美術館蔵

ソースには、バターの香り豊かなブールノワゼットで仕上げていて、紫芋のピューレと一緒に味わえば至福の味わいが堪能できそうだ。

タイアップデザートの「おとなのグラン・ブーケ」は、秘密の花園を一皿に詰め込んだ、華やかな一皿。ふんわり軽い食感のチョコレートムースに、甘酸っぱいカシスのソースをあわせた。

オディロン・ルドン 《グラン・ブーケ(大きな花束)》 1901年 三菱一号館美術館蔵

柚子ソルベを添え、爽やかさを演出。蜂蜜レモンのメレンゲや洋梨のキャラメリゼをアクセントに飾り、大人な味わいが堪能できる一皿だ。

チョコレートムースと柚子ソルベを一緒に味わえば、甘いチョコレートムースが溶けた後に、柚子の酸味がふわりと漂い、好みでグランマニエのシロップをかけて、味の変化も楽しめる。

■作品の一部を持ち歩くような感覚のグッズも

展覧会にちなんだグッズとしては、原寸トリミングシリーズがラインナップ。

これは、ロートレックのポスター作品をそのまま切り抜いたように、「原寸大」プリントで仕立てたTシャツ、トート、ポーチ、色鉛筆ポーチ。作品の一部を、身につけたり持ち歩いたりしているような感覚が楽しめそうだ。

B6コデックス装ノートは、原寸大の作品をトリミングして表紙にプリントしたノート。どの作品の、どの一部分なのか、ぜひ、探してみてもらいたい。ノートの仕様は、ページが180度平らに開いて書きやすい、コデックス装だ。

中紙は、万年筆で書いても裏抜けしにくく、書き心地がなめらかな紙をセレクト。寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる薄い布は、東京・下町の職人が、1枚1枚丁寧に、手作業で背表紙に貼り込んでいる。

五感でアートを楽しんでみては。

1894 Visions ルドン、ロートレック展

会期:2021年1月17日(日)まで
公式サイト:https://mimt.jp/visions/
Café 1894:https://mimt.jp/cafe1894/

(Yuko Ogawa)