ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」を体感するエキシビジョン開催中

その伝統を忠実に受け継いだ初の量産フル電動スポーツカーをポルシェが発表した。

「生気あふれる若馬」を意味するという「タイカン」と名付けられたこの量産EVスポーツカーの発表にあたり、次世代向け独立型ブランドエキシビション「SCOPES Tokyo」(スコープストウキョウ)を期間限定で開催している。

東京モーターショーへの出展に代えて企画された、独立型ブランドエキシビション「SCOPES Tokyo」。

実際に会場を訪れ、何が行われているのか、そしてこのエキシビジョンの目指すものは何なのかを取材してきた。

◾︎新たなエキシビジョンとは?

2019年11月22日(金)から12月7日(土)まで期間限定で開催されている「SCOPES Tokyo」。

「想像力と共振」をテーマに、ソーシャルとエンターテインメントの両輪で、ポルシェが全世界的に次世代カスタマーと定義するミレニアル層を中心としたターゲットに向けた新たなブランド価値を発信・体験する場として、2018年9月にドイツ・ベルリン、2019年5月にオランダ・アムステルダムに続き、世界で3か所目の開催となる独自のエキシビションだ。

このエキシビジョンの目的を担当者に伺ってみた。

「今回の目的は、ミレニアル層を中心ターゲットとしてコミュニケーションを行うことです。多様性のある価値観を持つ世代にむけて、様々な分野のイベントをご用意しました。イベントのどれかに興味を持っていただければ、One×Oneのコミュニケーションに繋がるのではないかと考えたからです。新たなエキシビジョンですから、イベントにご参加いただく際の登録にも新たな媒体を、と考え公式LINEを活用しています。公式LINEで情報を発信して、イベント参加の申し込みもLINE上で行っていただき、チケットはQRコードをLINEで発行しています」

■『タイカン』の持つサステナビリティというストーリー

「ポルシェは環境問題にも積極的に取り組むスポーツカーブランドで、これまでもハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルなどをいち早く市場に投入してきたのですが、内燃機関がまったくないフル電動のスポーツカー『タイカン』を発表するのはとても大きな転換期です。『タイカン』はあらゆる側面から環境負担を低減しています。走行時にCO2を発生させないだけではなく、生産時のCO2ニュートラルにも配慮されています。軽量でリサイクルが容易なアルミニウムをボディの37%に採用したほか、シート地などにはリサイクル素材を用いて、地球環境への負荷を軽減しました。『タイカン』の持つサステナビリティというストーリーこそ、ミレニアル世代の方に共感いただけると考えています」

メイン会場の『SO-CAL LINK GALLERY』

◾︎3会場を使って多面的に展開される様々な出会い

「SCOPES Tokyo」のテーマは、「Changing Perspectives -時代を牽引するパイオニアとポルシェの価値観が出会う場所-」。このテーマに沿って、様々な出会いを体感できる機会が提供されている。

メインとなる会場は地下鉄表参道駅にほど近い『SO-CAL LINK GALLERY』。メインとなる、という所がこのエキシビジョンならではのポイント。エキシビジョン全体としては、3つの会場+ライブ配信が用意されているのだ。

『SO-CAL LINK GALLERY』では連日12時から20時まで、「タイカン」のデジタルアートインスタレーションに加え、様々な分野の時代を牽引するパイオニアと出会う場所が提供されている。オープニングとクロージングのパーティーは渋谷・道玄坂のクラブ/ライブハウス『WOMB』で開催。また会期中の5夜、新装オープンとなった渋谷パルコのライブストリーミングスタジオ『SUPER DOMMUNE』で21時~24時にライブを開催する。この模様はライブ配信されるので、会場に足を運ばなくとも「SCOPES Tokyo」に触れることができるという仕掛けだ。

今回訪ねたのはメイン会場の『SO-CAL LINK GALLERY』。入場すると、まずはデジタルアートインスタレーションと共に展示された「タイカン」に出会う。暗闇から始まり、赤のムービングレーザーと重低音サウンドで彩られていく約3分間のインスタレーションは、既知ではないものに出会う期待感が増幅されていく。

このデジタルアートインスタレーションは、どの角度から見るかによって印象も大きく変わるし、レーザーを取り込みながら自撮りをすることで他では撮影できないような画像を手に入れることもできる。一回と言わず、何度でも体験したくなること確実だ。

ラウンジスペースのスマホ/タブレットの充電ポート

インスタレーションの奥にはラウンジスペースがあり、連日様々な分野の時代を牽引するパイオニアと出会う企画が開催されている。その分野は、音楽、ファッション、ナイトエンターテインメント、アート、スポーツと多様性、バーチャルなカルチャー、シェアリングエコノミーと多岐にわたっている。このイベントは事前にLINEで参加登録してQRコードチケットを入手する必要があるが、イベントが行われていない時間帯のラウンジは、インスタレーションと共に無料で利用できる。スマホを置くだけで充電できるボードもあるので便利だ。

◾︎話題のバーバーによるクイックカット体験

取材に伺った日のイベントは「Innovating tradition 時代を超え続けるスタイル」。普遍的な格好よさを追求する「THE BARBA TOKYO」のエースによるトラディショナルなクイックカット&スタイリング体験できるというもの。

 

私も体験させていただけるということだったので、行きつけの床屋さんに行くのを我慢してボサボサ状態のところをカットしていただいた。カットとスタイリングにかかった時間は約25分。店舗で切っていただくなら、洗髪や顔剃りも含めて50分前後で終了するとのこと。

とても満足のいく仕上がりで、かつスピーディーなことに感動を覚え、THE BARBA TOKYOのオーナーTOMさんにお話を伺った。

「一般の方からすると美容室と理容室(バーバー)の違いが分かりにくいと思います。でも技術が全く違うんです。顔剃りやアイロンパーマ、刈り上げでも直ばさみという技術など、バーバーならではの技術で差をつけたいという考えは、常に持っています。バーバーでショートにするとバチッと決められてしまう、という固定観念をお持ちの方もいるでしょうが、それはスタイリストのセンスによるところが大きいです。技術だけあってもダメなんです。スタイリングするセンス、そして提案力が技術に伴わないと一流のスタイリストにはなれないです。バーバーにいらっしゃるお客さんの多くは、短い時間でビシッと決めたいという方が多いです。そういう方のご希望をカウンセリングする際に、より短い時間でご希望に合わせて提案する力が備わっていることが必要です」

THE BARBA TOKYOが担当されたラグビー日本代表や、日本滞在中のオールブラックスの選手たちの髪型を見ても、それぞれの個性を活かした提案力と技術が並び立ってこそ一流だというオーナーのポリシーがよく分かる。

伝統的な技術という揺るぎない基礎の上に、時代や個性を活かしたセンスが並び立ってこその「一流」。これぞ、ポルシェの伝統の技術に、サステナビリティという考えを反映させた量産EVスポーツカー「タイカン」のスピリットそのものではないか、と実感した。

THE BARBA TOKYO  http://thebarbatokyo.com/

 

人間が自然環境といかに共存していくのか、という命題と真剣に向き合うことが当たり前の時代だからこそ生まれたフル電動スポーツカー「タイカン」。ポルシェが持つサステナビリティの哲学に触れられるエキシビション「SCOPES Tokyo」は、体感してみる価値が十分にある。

SCOPES Tokyo driven by Porsche

開催日:2019年11月22日(金)~12月7日(土)

会場 :SO-CAL LINK GALLERY / 東京都渋谷区神宮前4-9-8(https://www.so-cal-link-gallery.com/)、WOMB / 東京都渋谷区円山町2-16(http://www.womb.co.jp/)、SUPER DOMMUNE / 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ9F(https://www.dommune.com/

公式サイトhttps://scopes.tokyo/

公式LINEアカウント:「SCOPES Tokyo」https://line.me/R/ti/p/%40816vuhie