ゴジラといえば日本が世界に誇る大怪獣だが、そのゴジラがなんと米航空宇宙局（NASA）によって“星座”に認定された。
＜ゴジラ座イメージ（NASA提供）＞
今回「ゴジラ」が認定されたのは、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を搭載した観測衛星の打ち上げ10周年と、人間の肉眼で見える星の数に匹敵する3,000以上の天体を発見したことを記念して新たに作成された、「ガンマ線天体を線で結んだ22星座」。
選定の理由は、チームの研究対象である高エネルギー天体（ブラックホールなど）の周囲で発生している、ガンマ線粒子がジェット状に光を放つ「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が、「ゴジラ」が放つ放射熱線と類似していることによるという。
＜星座をかたちづくるガンマ線天体（NASA提供）＞
ちなみに、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は2008年7月、宇宙分野の研究者と素粒子実験の研究者が連携して開発したガンマ線観測衛星として打ち上げられたもので、日本、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデンの政府機関、研究組織による共同研究だ。
この10年間で、打ち上げ前と比較して10倍以上にもなる、3,000以上の天体を発見しており、これは人間の肉眼で見える星の数に匹敵する。
今回発表された22の星座のなかには、「超人ハルク」、「星の王子さま」など、宇宙やSFに関連があるキャラクターも。
今夜は、夜空に浮かぶゴジラを想像しながら星を眺めてみてはどうだろう？
NASA内ゴジラページ：https://fermi.gsfc.nasa.gov/science/constellations/pages/godzilla.html
写真NASA提供
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（Yuko Ogawa)