わずか15台限定で発売された「レヴァンテ トロフェオ ローンチ・エディション」は、このモデルだけの限定カラー「グリジオ・ヴルカーノ・マット」をまとい、妖艶でありながら重厚な雰囲気まで漂わせる。ちなみにこの限定カラーは2019年モデルにも設定されず、今回限りの特別なカラーになる。
心臓部は稀にみるパワフルさだ。3.8LのV8ツインターボは、最高出力590ps/6,250rpm、最大トルク734Nm/2,250rpmを発生。このスペックが圧倒的であることは、既存グレードの「レヴァンテ S(430ps/580Nm)」や「レヴァンテ ディーゼル(275ps/600Nm)」と比べるとよく分かるだろう。リッターあたりの出力は156ps/Lで、マセラティ史上最高だという。
組み合わせるトランスミッションはZF製の8速AT。そして、全長5,000×全幅1,985mmかつ2トンを超える巨体ながら、0-100km/h加速はわずか3.9秒。レヴァンテSより1.3秒も速い。また、100km/hからの完全停止距離は34.5mで、制動力も圧巻のレベルに達している。
このパフォーマンスを最大限に発揮するため、51:49の前後重量配分を維持しながらシャシーも強化。足回りには、22インチという大径タイヤ&アルミホイールを履く。また、車両統合制御システム(IVC)を初めてレヴァンテに搭載し、ドライビングダイナミクスと走行安定性をともに向上させた。
ドライブモードは、既存のノーマル・アイス・スポーツ・オフロードに加えて、ローンチコントロール機能を備えた「Corsa(コルサ)」も選べる。
カーボンファイバーを要所に奢った特別な内外装は、まさにハイエンドスポーツSUVを体現するもの。最高級のフルグレインレザー、“ピエノ・フィオーレ”を採用したスポーツシートは、従来の自動車インテリアに使われたレザーの質を超越すると謳われている。
価格は2,370万円。オーナーには、購入モデルの生産過程の記録映像が提供される。
(zlatan)
画像元:マセラティ ジャパン
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