地元で愛され続ける魚介料理の店「うなぎ割烹 きた八」

ミシュランガイド兵庫2016のビブグルマンに選ばれた「うなぎ割烹 きた八」。

阪急線沿線のビルの1階の奥に小ぢんまりとした店を構え、席数は4人掛けテーブル2棹とカウンター6席。

平日でも満席のことが多いので予約は必須。

鰻料理メニューは、鰻白焼・鰻蒲焼・うまき・うざく・鰻肝焼き・鰻きも吸物・鰻丼・鰻重・櫃まぶしのほか、おまかせ櫃まぶしのコース料理。

魚介料理メニューは鮮魚店育ちの店主が日々仕入れる天然の魚介類のお造りなど。寿司もその日一番のネタのみ握る。

鰻は蒸さずに焼く関西風。

注文が入ってから焼き始めるので20分ほど待つが、パリッと焼かれた香ばしい皮とふんわりした中身は絶品。

鰻が焼き上がるまで生ビールで喉を潤す。アルコールのオーダーとともにいただける付きだしがいつも手の込んだ一品料理さながら。

 

白子ポン酢あり、じゅんさいの酢の物あり。実はこれも愉しみだったりする。

 

鰻丼も鰻重も身の厚い鰻を使用しているため、香ばしい皮のパリッとした歯ごたえと蒸さずに焼きのみで仕上げるのにふっくらと弾力を感じる鰻に心をわしづかみにされファンになる客が多いのだ。

タレは甘みが控えめで鰻の旨みが十分に感じられる。

店の自慢は櫃まぶし。

1杯目はお櫃からそのまま茶碗によそって。2杯目は三つ葉と山葵を入れ熱々の出汁をかけていただく。

ひつまぶしは並・上・一人半の3種類。

「割烹」と聞くと敷居が高く感じられるが、店内のテレビでやっていれば阪神戦が見られるような気楽に過ごせる地元の料理店である。

今年の土用丑の日は7月25日と8月6日の2回。

1回目に食べ逃した方は土用丑の二の日、8月6日に地元のおいしい鰻屋を探してみてはいかがだろう。

 

住所:兵庫県西宮市西田町5-4

きた八 公式サイト:http://www.kitahachi.org/

 

(小椚萌香)