「別世界の入口」と呼ばれた奇跡の地底湖「グランセノーテ」

透明度の高い美しい海や湖は世界中に点在するが、「神秘的」な景色を伴う場所と言えばここが一番に思い浮かぶ。

その場所は「グランセノーテ」。

マヤ語で「聖なる泉」と呼ばれるセノーテの美しさは見る者すべての心を奪うだろう。水面はキラキラと宝石箱のように輝き、ひとたび水中に入れば、光のカーテンが広がり幻想的な景色に包まれる。

この世のものとは思えない美しい世界が実際に存在するのは、日本から少し離れたところにあるメキシコ ユカタン半島。マヤ文明のマヤ人にとって「別世界の入口」とされたその場所は、今では多くの人を魅了している。

IMG_2808

セノーテとはユカタン半島に見られる天然の地底湖のことを指す。

低平な石灰岩地帯に見られるその泉は、何百万年もかけて雨水が石灰岩に侵食し、天井が崩れ落ちることで陥没穴が出来、そこに地下水がたまり創られた。 天井が崩壊することで作られたため、泉の下層部にも大規模な鍾乳洞が水没しているのが興味深い。

セノーテ自体はユカタン半島だけでも5,000~7,000個あると言われるが、その中でもメジャーなグランセノーテを紹介しよう。

グランセノーテは、メキシコカンクンから車で2時間ほど南に行った場所にあり、有名な遺跡チチェンイツァ遺跡も近い。