アウディ渾身のプレミアムセダン「新型 Audi A4」が国内デビュー

7年ぶりのフルモデルチェンジを受けた「新型 Audi A4」は、パッと見では大きく変わっていないようにも思えるが、その中身は大きく進化している。
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外見的にもこれまでの上品でクリーンなイメージはそのままに、最新デザインのシングルフレームグリルやボンネットに走るラインをはじめ、アウディらしい緻密な仕事ぶりやスタイリッシュな佇まいが強く印象に残る。
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内装はまさに一新。水平基調の伸びやかなコックピットでは、「TT」から採用したバーチャルコックピットやどっしりとした新形状のシフトレバーなどを採用し、ひとクラス上の室内空間を実現している。
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ボディサイズは、全長4,735(先代比+15)×全幅1,840(同+15)×全高1,430(同-10)mm。ボディの拡大に加え、スペース効率に有利なFF(前輪駆動)を採用しているため、室内のゆとりはライバルを寄せ付けない。
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パワートレーンは、出力違いの2リッターTFSIが2種類。ディーゼル仕様の導入はひとまず見送られ、ガソリン仕様のみの設定となる。

まず最新の“ライトサイジング”エンジンは、従来型から10psアップの190ps/320Nmと、クラストップレベルの18.4km/Lという低燃費を両立。そしてクワトロ(4WD)と組み合わされるハイパワー仕様は、同じく従来型から41ps/20Nmアップの252ps/370Nmとともに、燃費も13.6km/Lから15.5km/Lへと改善されている。
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これには従来型から最大120kgのボディ軽量化と、クラストップの空力性能(Cd値=0.23)も寄与している。また、サスペンションシステムも前後輪ともに5リンク式へ変更し、さらに鍛造アルミなどによる軽量化も相まって、思い通りのハンドリングと乗り心地をバランスさせているという。
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安全装備の充実ぶりもすごい。緊急時の自動ブレーキやクルーズコントロール、リヤビューカメラ、パーキングアシストなどがすべて標準装備。また、同じく標準装備のアクティブレーンアシストには、渋滞時にアクセル/ブレーキ/ステアリング操作を自動で行う「トラフィックジャムアシスト」も新たに採用されている。
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「新型 Audi A4」が属するカテゴリーは、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラス、レクサス ISなど群雄割拠だが、ユーザーにとっては悩ましくも嬉しい選択肢が増えたと言えるだろう。

■グレードおよび価格
Audi A4 2.0 TFSI=518万円
Audi A4 2.0 TFSI Sport=556万円
Audi A4 2.0 TFSI quattro=597万円
Audi A4 2.0 TFSI quattro Sport=624万円

(zlatan)

写真:アウディ・ジャパン