「幻のスーパースポーツ」の正体は、ジャガーが送り出すはずだった「C-X75」のこと。
ローマを舞台に、ボンドカーと激しいカーチェイスを繰り広げる。スクリーンの中だけとはいえ、躍動する姿を見れるのは嬉しいばかりだ。
C-X75は2010年にデザインコンセプト、2012年にプロトタイプ製作と、2014年の市販化へ向けて順調にステップを踏んでいたが、経済情勢や1億円を超える車両価格などがネックとなって、市販化が凍結されたモデルである。
目を見張るプロポーションに違わず、搭載するパワートレーンも強力だ。ターボ+スーパーチャージャーを備えたツイン過給エンジンは、10,000回転まで吹け上がるF1仕込みの高回転型。
さらに、電動モーターも組み合わされ、システム最高出力は850ps、同じく最大トルクは1,000Nmを発生する。
初期のプロトタイプによる走行テストでは、320km/h超えを達成している。理論値としての最高速度は、350km/hに達したという。
卓越したパフォーマンスは、もちろんジャガー史上最高レベルだ……ボンドカー、危うしか!?
(zlatan)
写真:ジャガー・ランドローバー
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