今回の大幅改良では、内外装の刷新や最新のダウンサイジング型エンジン「エコブースト」の搭載などを実施し、より現代的なハイエンドSUVとして磨きがかけられている。
まずエクステリアでは、最新リンカーンの象徴「スプリット・ウイング・グリル」をはじめ、LEDポジションランプ&リアランプ、新デザインのエンジンフードなどを採用。ギラギラ感は薄れたものの押し出しの強さは健在で、より洗練されたラグジュアリーが表現されている。
最大8人が乗れる室内は、オーディオや空調関連を一元化した「マイ・リンカーン・タッチ」や、映画の音響評価でも知られるTHX社のプレミアムサウンドシステムを新たに採用し、移動中の利便性や快適性を向上させている。
レイアウト変更やメッキ加飾も効果的で、室内はよりクリーンで上質なものとなった。
そして、心臓部は5.4リッターのV8自然吸気から3.5リッターのV6ツインターボ「エコブースト」に換装。排気量を大幅にダウンサイズしながら、最高出力は81psアップの385ps、最大トルクも129Nmアップの624Nmを実現している。
さらに、速度に応じてアシスト量を自動調整する電動パワーステアリング、可変ダンピングサスペンション、マニュアルモード付きの6速AT、3つのドライブモードを選べる「リンカーン・ドライブ・コントロール」などを新たに採用し、走行性能も大きくブラッシュアップ。
パワフルかつ軽くなった鼻先も相まって、大柄なボディをより思い通りに操れるはずだ。
グレードは1種類で、ボディカラーはタキシードブラックもしくはホワイトプラチナム、内装色はブラック、左ハンドルのみ。価格は1,028万円で、先代モデルからちょうど100万円アップとなるが、それ以上の価値が詰め込まれていると断言していいだろう。
(zlatan)
写真:フォード・モーター
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