ここからは飼育技師の安部さんに伺ったお話を中心に見所や裏話をQ&A方式で紹介していこう。
──サーディンランの秘密について
水槽の上に照明や餌の量などをコントロールエリアがあり、すべて1人で行っている。バックヤードツアーに参加すれば見る事もできる。
──サーディンランを見るオススメの場所
水槽前の小上がりになっている中二階のような場所の真ん中がベストポジション。
中二階はこのような形になっており、前列に行くと水槽を「独り占め」できる。
──サーディンランの見所
水族館なので生き物をよく見て欲しい。美しくもあり、激しさもあるイワシの動き。そして、イワシの輝き方、色の変化を楽しんで欲しい。
──サーディンランをやる上で大変だったこと
ただ群れをなすだけではなく、いかにお客様に危機迫る、「サーディンラン」というストーリーを伝えるかどうか。そのためにプロジェクションマッピングや新しい照明などを導入した。
──(話は逸れるが)イルカなどのショープールでジンベエザメを飼育している理由
ジンベエザメを受け入れられる水槽がそこしかなかったからというのが理由。
当初、ショーを行うプールでジンベエザメを飼育するのは世界初だったのでかなり慎重に行った。相性などを見る為に2ヶ月程イルカショーを中止していた時期もあった。
よく見ると向こう側に客席が見えている。イルカ達はここでショーを行う。
このジンベエザメとイルカ達の共存は「サーディンラン」よりも大変だったという。
今回スポットを当てた「サーディンラン」以外にもゴールデンウィーク期間は様々なイベントが目白押しとなっている。
ゴールデンウィーク期間中は「花火シンフォニア」が開催され、20時半より10分間花火が打ち上げられる。
そして、5月6日までは「さかなクンのわくわく海スクール」が開催中だ。これはさかなクンがイラストや言葉でその水槽にいる魚の説明をしてくれるというもの。
筆者は十数年ぶりのシーパラ訪問となったが、その頃と変わらずとても楽しい時間が過ごせた。
「サーディンラン」が行われるメインの水族館「アクアミュージアム」はもちろん、時代とともに増築された「ドルフィンファンタジー」「ふれあいラグーン」「うみファーム」の4種類すべてが違うタイプの水族館となっていることも楽しさの理由だろう。
そして何より、海辺でBBQしながら飲むビールが子供では楽しめない最高の瞬間だったのは言うまでもない。
(IGNITE 編集部)