アウディが提案する将来の車── テールライトが「有機ELディスプレイ」に

車外の他者とのコミュニケーション用としても使われる

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アウディはこのテールランプの技術をSwarmと名付け、以前から開発に取り組んできた。

発光体が電球からLEDに変化してきたテールランプだが、有機ELディスプレイ技術の源となったOLEDを用いることで単にランプを点灯/消灯させるだけではなく、インタラクティブなスキルも身につけさせようとしている。

デモンストレーションでは、生きているかのごとく燃えさかる炎のアニメーションでテール/ブレーキランプを表現。

OLEDの表示レスポンスおよび高コントラストな性能をアピールする目的と思われ、このデザインがそのまま市販車両に転用されるとは考えにくい。動画を見るかぎりOLEDパネルの解像度は相当に高い。(現実に使われることはないだろうが)アルファベットだけではなく画数の多い漢字も圧縮せずに表示することができそうだ。

公道に見合った、視認性の高いアニメーションデザイン、すなわち他者とのコミュニケーションデザインの追求はこれからも続くだろう。

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その予感を裏付けているのが、道路のコーナーを示す白い旋光だ。フロントにステレオカメラ型のセンサーを搭載して車線の形を把握。背後を走る車両に、この先にコーナーがあることを知らせる。

信号の状況、渋滞の有無など、他にも伝えられる情報はある。しかしあまりに多くの情報を取り扱うとなると煩雑さが生まれてしまうため、アウディがどういった情報をテールのコンビネーションランプで表現しようとするのか、その判断を待ちたい。

(武者 良太)

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