販売台数が過去最高だったBMWの「気になるあの1台」とは?【BMW 2014年のまとめ・後編】

「M」と「i」、2014年のBMWではこのキーワードも欠かせない。 まずは「M」。今回で5世代目となる新型「M3セダン」と、M3クーペの後継として新たな称号を得た新型「M4クーペ」は、BMWの真髄である“走る歓び”に溢れたモデルだ。 05 搭載するエンジンは先代の4.0リッターV8から、ダウンサイジング型の3.0リッター直6へと換装。絹のような滑らかな吹け上がりから“シルキーシックス”としばしば表現される直6エンジンへと回帰したことは、ファンにとっても嬉しいニュースに違いない。 07 排気量は小さくなったとはいえ、最高出力は先代から10psアップの430ps、そして最大トルクは実に150Nmアップの550Nmをわずか1850rpmという低回転域から発生する。 暴力的ともいえる爆発的な加速を味わえることは言わずもがな。持てるポテンシャルのすべてを解き放つには、サーキットなどに持ち込むほかはないだろう。 トランスミッションは超速シフトを実現する7速M DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のほか、「M4クーペ」には6速MTも設定される。 06 見るからに低重心のボディは、CFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)やアルミ素材を多用することによって、先代から約80kgのダイエットに成功している。その軽さが走りをさらに研ぎ澄ませたものにしているのだ。 価格はM3セダンが1104万円、M4クーペが1126万円と1075万円(6速MT)。