静岡県伊豆市にある「中伊豆ワイナリー シャトーT.S」は、ぶどう栽培には困難とさていた伊豆の地で、栽培家の弛まぬ挑戦と醸造家の匠の技に支えられ、今年の1月15日(水)で25周年を迎えた。
それを記念し、特別に仕立てた「限定醸造ワイン」が登場。
3月15日(土)に、第1弾として「ヤマ・ソービニオン」を使用したワインを、数量限定で販売する。
伊豆らしいワインに挑戦するワイナリー
「中伊豆ワイナリー シャトーT.S」では、開業以来、霊峰富士を背景に雄大な伊豆山麓に広がる畑で、“熱い思い”を持ったぶどう栽培、ワイン醸造の技術者たちが、“いかに伊豆らしいワインをつくるか”を追求している。
そんなワイナリーの25周年を記念した「限定醸造ワイン」は、本数限定・特別醸造のワインだ。
伊豆の地で創業当時から長年に渡ってワイン造りを支えている品種や、数年に渡っての研究でやっと商品化出来るようになった品種、そして今後の中伊豆を支える新たな品種など、栽培家と醸造家の想いがこもっている。
山葡萄由来の品種を使用した限定醸造ワイン
第1弾は、ヤマ・ソービニオンを使用した、「Yama Sauvignon 2023 Legacy Style(ヤマ・ソービニオン2023 レガシースタイル)」だ。
同品種は、1978年に山梨大学で「山ぶどう」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」を交配した赤ワイン用品種であり、耐病性も強く温暖化の中でも着色性に優れていると言われている。
伝統的な醸造方法でのワイン造り
今回の醸造で取り入れたのは、除梗機や温度調節ができるタンクがなかった時代から行なわれていた、伝統的なスタイルだ。
発酵も「天然酵母」のみの自然発酵で、培養酵母は使っていない。
まず、同商品では、ヤマ・ソービニオンの風味を最大限に表現するべく、「除梗破砕なし」で仕込んだ。
キレイになり過ぎない、ヤマ・ソービニオンそのままの香りや味わいを最大限に表現したいとの思いから、ぶどうの実の粒をぶどうの茎(梗)から外す除梗はせず、実も梗も一緒に発酵させている。
そして、発酵中に撹拌する作業のピジャージュは、伝統的な「足踏み」を行った。
普段は専用の棒を使うが、足踏みをすることで肌で温度や硬い部分を感じ、その部分をしっかりほぐすことができるので、ぶどうにとってより優しいピジャージュとなる。
山葡萄由来の香りや味わいが楽しめる
同商品は、ややオレンジ色や赤色が混じり合う、クラッシックな色合いをしている。
口に含むと、最初に梅やシソ、野イチゴの甘酸っぱい香りが立ち、山葡萄由来の野趣あふれる香りと程良い樽香も感じられる。
味わいはやさしく滑らか。心地よい酸味とぶどうの甘み・旨みが絶妙なバランスを保つ。
ペアリングには、ジビエを使った料理や中華料理、レバーパテ、トリュフを使ったパスタなどがおすすめだ。
古い製法で醸造することで、「ぶどう本来の味わい」をそのまま閉じ込めたワインを味わいたい。
伊豆ヤマ・ソービニオン 2023 レガシースタイル
発売日:3月15日(土)
販売本数:300本
葡萄品種:ヤマ・ソービニオン100%
アルコール分:12%
価格:4,500円(税別)※店舗限定販売
販売店舗:中伊豆ワイナリーシャトーT.S
所在地:静岡県伊豆市下白岩1433-27
ワイナリー公式サイト:https://nakaizuwinery.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000116681.html
(田原昌)
※画像はすべてイメージ