写真家・山田耕熙氏の大規模個展が代官山で開催。インドの野生虎と地球環境を考える

写真家・山田耕熙氏による大規模個展「Nahar − Ranthambhore(ナハール ランタンボール)」を、4月26日(土)から5月17日(土)まで、代官山ヒルサイドフォーラムにて開催する。

インド・ランタンボール国立公園を舞台に、野生の虎と豊かな生態系を通じて地球環境の未来を考察する内容となっている。

©Koki Yamada

野生の虎を通じて問う、自然と人間の共存

同展は、山田耕熙氏がインド・ランタンボール国立公園で撮影した「野生の虎」を中心に構成されている。現地の人々が「Nahar(ナハール)」と呼ぶベンガルタイガーは、生態系の頂点に立ち、地域の自然環境の均衡を保つ存在だ。

©Koki Yamada

一方で、観光地化による自然環境の変化や人口増加との共存、保護区維持の課題など、複雑な環境問題が浮き彫りになっている。山田氏はこれらの問題を、写真や映像を通じて鋭く切り取り、自然と人間の共存についての深い問いかけを行っている。

10世紀の要塞遺跡と自然の共鳴

ランタンボール国立公園は、かつてジャイプールのマハラジャの狩猟地だったが、1955年に保護区、1980年に国立公園に指定された。10世紀の要塞遺跡に包まれた森や湖畔に生息する野生動物の姿を通じて、自然の美しさと力強さ、そして儚さを描写している。

©Koki Yamada

山田氏は、虎が生息するこの地を通じて、地球環境の保全が私たちの未来にどのように関わるのかを考えるきっかけを提供する。

オープニングレセプション・アーティストトークも開催

オープニングレセプションは、4月26日(土)17:00から20:00まで、代官山ヒルサイドフォーラムにて開催。

翌日には、山田耕熙氏と表具師の井上雅博氏によるアーティストトークも行う。14:00からと17:00からの2回実施され、各回の定員は15名となっている。

作品制作の裏話やコンセプトが語られるこのイベントは、作品の深層に触れる貴重な時間となるはずだ。

野生動物との共存を考えるアートの力

山田耕熙氏が追い続ける「人と野生動物たち、一緒に未来へ」というテーマは、自然環境の保全だけでなく、地球環境の未来を見据えたメッセージでもある。

©Koki Yamada

本展を通じて、自然との新たなつながりを感じ、野生の虎が生きる世界の美しさ、儚さ、力強さを体感してみてはいかがだろうか。

Nahar − Ranthambhore
アーティスト:山田耕熙|Koki Yamada
会期:4月26日(土)~5月17日(土)
時間:10:00~20:00(最終日は17:00まで)
休館日:無休
入場料:無料
会場:代官山ヒルサイドフォーラム
所在地:東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟1F

山田耕熙氏 公式サイト:https://kokiyamada.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000106408.html

(山之内渉)