渋谷で「舘鼻則孝 展」開催。日本古来の美を再解釈する36点の作品を現代アートで体感する

3月17日(月)まで、西武渋谷店で「舘鼻則孝 展 -Rethinking Ancient Japanese Icons-」を開催する。

伝統と現代を融合させた絵画や彫刻、代表作『Heel-less Shoes』を含む36点の作品が展示され、日本古来の美を斬新に再解釈した舘鼻則孝氏の世界観を体感できる。

©︎NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

日本古来の美を再解釈する舘鼻則孝氏の世界観

舘鼻則孝氏は、日本古来のモチーフを独自の視点で再解釈し、現代アートとして表現するアーティストである。今回の個展では、「天と地」「生と死」を象徴する雷や雲をモチーフにした『Descending Painting』をはじめ、伝統工芸の技法を取り入れた彫刻作品や絵画が展示されている。

©︎NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

同氏の作品は、仏教絵画の「来迎図」から着想を得ており、伝統的な日本文化を背景に持ちながらも、現代のアートシーンに新しい価値観を提示している。

世界を席巻した『Heel-less Shoes』の美学

舘鼻則孝氏の代表作『Heel-less Shoes』は、江戸時代の花魁が履いた高下駄をモチーフにしている。この作品は、2010年に東京藝術大学の卒業制作として発表され、米国歌手のレディー・ガガさんに愛用されたことで世界的に注目を浴びた。

©︎NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

独特なデザインと斬新な美意識を体現した『Heel-less Shoes』は、従来の靴の概念を超え、アート作品としての存在感を放っている。本展では、異なるバリエーションやサイズの『Baby Heel-less Shoes』も展示されており、同氏が追求する「伝統と革新の融合」を間近で体感できる。

日本の伝統技法と現代アートの融合

同展では、舘鼻氏が日本の伝統技法を現代アートに昇華させた作品が多数展示されている。たとえば、『Thundercloud』や『Hoso-e “Thunder”』は、江戸時代から続く木版画技法を用いて制作されたもので、伝統的な和紙や顔料を使い、現代的な美を表現している。

©︎NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

これらの作品は、古来の日本文化と現代の美意識を巧みに融合させ、観る者に強い印象を与える。

舘鼻則孝氏の世界観を体感する特別な機会

「舘鼻則孝 展 ―Rethinking Ancient Japanese Icons―」は、日本古来の美意識を現代アートとして再解釈する同氏の独自の世界観を体感できる貴重な機会である。

伝統文化と現代社会の交差点に立ちながら、新たな美の可能性を追求する作品群に触れ、その深い美意識を味わってほしい。

©︎NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION

舘鼻則孝 展 -Rethinking Ancient Japanese Icons-
会期:2月18日(火)〜 3月17日(月)
会場:西武渋谷店 B館8階=特設会場、A・B館5階=連絡通路、B館3階=コンポラックス
所在地:東京都渋谷区宇田川町21-1

公式サイト:https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/topics/page/NoritakaTAtehanaExhibition.html

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000038054.html

(山之内渉)