相模原市民ギャラリーでは「市制施行70周年記念 相模原市収蔵美術品展」を3月1日(土)〜3月23日(日)の期間に開催する。
昨年逝去した抽象画家・小原義也氏の作品や、同氏を中心に立ち上げた相模原市を拠点に現代美術の振興に努めたグループ「CAT」のメンバーによる作品ほかを鑑賞できる。
抽象画家・小原義也氏と「CAT」の作品たち
抽象画家・小原義也氏は1935年に高知県で生まれた。1955年に上京後、気鋭の画家として若くして注目を浴びる存在となった。自己と向き合いながら様々なスタイルに果敢に挑戦、やがて普遍的な生命や魂の形を模索するに至るものとなった。
制作の傍ら、美術の振興活動にも力を入れていた小原氏は、故郷の高知で子どもたちへの絵画指導や公立美術館での展覧会のコーディネートも手がけた。さらに、居を構えた相模原市では、「CAT(Contemporary Art Trial)」を通じ、展覧会やシンポジウムなど、様々な形での美術の振興を目指した。
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小原義也《WORK. ’96-No.5》
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小原義也《Work-2016-No.5(L)》
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大貫博《宙》
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菅沼稔《Paraphrase・9》
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横田瑛子《生のテーマ「エンドレス」》
緻密な風景画を手掛ける成田禎介氏の油彩画
さらに、美術展では、寄贈を受けた市内在住の画家・成田禎介氏の油彩画5点も公開する。
同氏は、全国規模の美術団体である日展の特別会員や示現会の理事長のほか、相模原市在住の芸術家が構成する相模原芸術家協会の会長も務め、鋭敏な色彩感覚に基づく緻密な風景画を手掛けることで知られる。
今回寄贈された作品は、成田氏の最初期のものや、近年の同氏を代表する雄大な山々や豊かで複雑な緑が印象的なものなど全5点になる。
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成田禎介《燈台の島》
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成田禎介《アルプの高原》
相模原市の美術史に足跡を残した画家の作品と、現在の相模原の美術をけん引する画家の作品たち。広々とした空間が広がる相模原市民ギャラリーに足を運んで、いろいろなスタイルで描かれた数々の作品をじっくりと鑑賞してみたい。
市制施行70周年記念 令和6年度相模原市収蔵美術品展
開催日:3月1日(土)~3月23日(日)
開催時間:午前10時~午後6時
会場:相模原市民ギャラリー展示室
所在地:神奈川県相模原市中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階
観覧料:無料
主催:相模原市
協力:セレオ相模原
公式サイト:
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/bunka/1022300/gallery/index.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000424.000072959.html
(ERIKO T)