クエとタマカイを掛け合わせた新たな魚種・タマクエ。「田町鮨 惠万」のコースの一品料理に登場

2024年6月にオープンした東京・港区の「田町鮨 惠万(エヴァン)」にて、生産者とのつながりを表現するメニューとして環境にも優しいハイブリッド魚種、タマクエの提供が開始された。「惠万コース」内の一品料理で楽しめる。

「生産者との共創」をコンセプトに掲げる同店で提供される腕によりをかけたタマクエ料理を、この機会に味わってみては。

タマカイとクエを掛け合わせたタマクエ

今回同店での提供が始まったタマクエは、タマカイと高級魚であるクエを掛け合わせて生まれたハイブリッド魚種。高級魚として知られるクエは、養殖に4~5年の歳月を必要とするため、その分生育コストも高くなっているという現状がある。そこで、クエよりも成長が早いタマカイを掛け合わせることにより、約2年で出荷できるようになった。

その結果、漁師はこれまで以上にコストを抑えられ、かつ早く収益化できるようになるだけでなく、さらに養殖にかかる期間が短くなることで環境にも優しいとまさに一石三鳥の取り組みだ。一方で消費者は高級魚であるクエを手軽に食べられるようになり、漁師と消費者の双方にうれしい取り組みとなっている。

刺身でタマクエ本来の味わいを堪能

同店では、新鮮な味わいを堪能できるようにタマクエを刺身で提供。ゲストはそのタマクエをあん肝醤油をつけて味わう。また、残ったあん肝醤油は同店専用ブレンドのシャリを混ぜることでリゾット風に。タレまで楽しめる工夫も凝らされている。

衛生管理に力を入れる宇和島のイヨスイ社

愛媛・宇和島から愛南にかけての地域は瀬戸内海に面しており、約350戸の漁師が養殖を行っている。中でも真鯛の生産量は全国トップを誇るとされる。タマクエの養殖をおこなっているイヨスイ社は、地域の漁師と一体となることで、稚魚から養殖魚の仕入や加工、販売まで一気通貫型のビジネスモデルを構築している。

また、衛生管理にも徹底的に取り組む同社は、米国やEUのHACCPだけでなく日本で初めてCHINA HACCPを取得し、日本の魚介類を世界へと輸出。その取り組みが評価されたことで、2018年には農林水産省の「輸出に取り組む優良事業者表彰」にて栄えある農林水産大臣賞も受賞した。

新しいハイブリッド魚種・タマクエを味わいながら、同店が提供する農林漁業の魅力を表現した料理やドリンクの数々をゆったりと楽しみたい。

田町鮨 惠万
所在地:東京都港区芝5-19-6 BIASTA TAMACHI MITA 1F
営業時間:17:00~19:30/20:00~22:30(二部制)
席数:10席
定休日:日曜、隔週月曜
公式サイト:https://sushi-evan.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000142124.html

(kyoko.)