伝統的な和紙・製品づくりを行う大直社が開発した素材「NAORON(ナオロン)」。再生ポリエステル繊維を使用した新素材和紙が、日本の伝統工芸技術により、「NAORON+(ナオロンプラス)」としてさらに進化を遂げた。
同アイテムを、2月11日(火)からフランス・パリで開催されるファッションテキスタイルの見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」に出展する。
サステナブルな新素材「NAORON+」が世界へ
同社は千年続く和紙・障子紙の産地、山梨県市川三郷町にて、和紙のお飾りを中心に展開する「めでたや」、サステナブルで耐久性が高い和紙製品「SIWA|紙和」を展開している。和紙ならではの美しい質感にこだわり、経年ごとに味わい深くなっていくような現代の暮らしに息づく製品が揃う。
今回同社は、パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場で開催されるファッションテキスタイルの見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」の「メゾン・デクセプション」へ初出展する。「メゾン・デクセプション」は特別に選出された24社のみが参加できるエリアで、日本からは6社が参加する。
再生ポリエステル繊維を使用したサステナブル素材
大直社が展示するのは、ペットボトル再生ポリエステル繊維を使用した和紙「NAORON」に、伝統工芸の職人が加飾加工を施した「NAORON+(ナオロンプラス)」。
同社が開発した「NAORON」は再生ポリエステル繊維を使用し、加工技術の応用が可能なサステナブル素材。耐水性にも優れ強度があり、柔らかくしなやかで縫製もできるマテリアルだ。
そして「NAORON+」は「NAORON」に京都の友禅染め、京都西陣の金銀箔押しの加飾加工を施した素材。
エンボス加工によって革製品のように見えるタイプも用意している。アニマルフリーのフェイクレザーとして動物愛護、環境負荷の低減につながる。
世界的な見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」
「プルミエール・ヴィジョン・パリ」はパリの北郊外、ノール・ヴィルパント見本市会場で年2回開催され、世界中の主要なテキスタイル・メーカーが出展し、最も影響力があるとされているファッションテキスタイルの見本市。
2024年は世界中から1,200社以上の出展企業が参加し、3日間で3万人以上が来場した世界最大規模のイベントだ。同展で発信されるトレンドは繊維業界全体に影響を与えるといわれている。
そして、「メゾン・デクセプション」は高級ブランドやデザイナーなど招待者のみが入場できる特設エリア。フランス語で「傑出したメゾン」という意味を持ち、「類まれな素材」「伝統や職人技術を生かした素材」を基準に厳選された、小規模でも特別で国際的な職人技を紹介する。
長期保存ができ、繊維をほどくことで再利用ができるサステナブルな素材である和紙の魅力と、日本の伝統工芸の融合により生まれた新素材が世界へ発信される。
大直公式サイト:https://onao.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000096582.html
(hachi)