コンテンポラリー・ポップの巨匠、フィリップ・コルバート氏の個展が東京・原宿で開催

1月24日(金)から2月16日(日)まで、東京・原宿の「tHE GALLERY OMOTESANDO」にてスコットランド出身の現代アーティスト、フィリップ・コルバート氏による個展「PHILIP COLBERT」が開催される。

ロンドンを拠点に活躍するコルバート氏は、鮮やかな色使いとユーモアを表現した作風で知られている。ポップアートに興味がある人は要チェックだ。

「ロブスター」で知られるフィリップ・コルバート氏

フィリップ・コルバート氏は、エネルギッシュな作品で国内外から高く評価される現代アーティスト。

同氏の作品には、頻繁にカートゥーンのロブスターが登場する。このロブスターは、サルバドール・ダリの『ロブスターの電話』から着想を得て生まれたキャラクターで、コルバート氏の分身とも言える存在なのだそう。

コルバート氏はロブスターに成り代わることで、シュールレアリズム的なアイデアをポップアートへと昇華させているのだ。同氏はこのキャラクターについて、「ロブスターになったとき、私はアーティストになった」とも語っている。

独特の視点と作風で世界的評価を獲得

コルバート氏の作品は、大衆文化的なシンボルをふんだんに、それでいて鮮やかに描いている。しかしそのポップな見た目とは裏腹に、題材として歴史画を選んでいるのが彼の作品の面白いところ。この試みには、「最新の文化と美術史を関係づける探究がしたい」というコルバート氏の狙いがあるそう。

美術界ではコルバート氏のこうした試みや作品を評価し、ときに彼を「アンディ・ウォーホルのゴッドソン」と呼ぶことも。

チャールズ・サーチ氏やサイモン・デ・ピューリー氏といった大物も、コルバート氏を「コンテンポラリー・ポップの巨匠」と称賛している。

作品を通じて、ポップアートのあり方を問いかける

今回の個展「PHILIP COLBERT」では、かつて『egg』誌のクリエイティブ・ディレクターとして活躍、現在はフォトグラファーとして活動する米原康正氏がキュレーターに。

米原氏は、コルバート氏の作品を「商業化したポップアートへのカウンター」と評し、ポップアートの枠組みを再定義しようとする彼の姿勢を高く評価。

「彼の描くロブスターは、ポップアートに対してNOを突きつける闘士である。これはポップアートがいつまでもアートであるためのフィリップの溢れる愛情の表れだと僕は解釈している。アートに対する絶対的な愛情、を僕は彼の作品から感じるのだ」(一部抜粋/原文ママ)とまで述べている。

この機会に、フィリップ・コルバート氏の創造性あふれる世界とメッセージを会場で感じてみてはいかがだろうか。

Philip Colbert exhibition「PHILIP COLBERT」
期間:開催中~2月16日(日)※月・火曜は休廊
開廊時間:12時~19時
場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
所在地:東京都渋谷区神宮前5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000151782.html

(IKKI)