160名の中から唯一の受賞!會田瑞樹さんがイタリア国際打楽器コンクールで最高位

打楽器奏者・作曲家の會田瑞樹氏が、第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンクラシックC部門で最高位に輝いた。

20年以上にわたり開催される個別の楽器に特化した世界大会にて、参加者160名・30ヶ国の国々からのエントリーの中から唯一の受賞という快挙を成し遂げた。

歴史ある打楽器大会で會田瑞樹氏が最高位を受賞

第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンクラシック部門C部門において、會田瑞樹氏が単独ファイナリストとして選出のうえ最高位を受賞した。

本大会はイタリア国際打楽器協会が主催する歴史ある打楽器のための大会で、打楽器それぞれの可能性を開拓するべく、ヴィブラフォン・スネアドラムといった個別の楽器に特化した大会を20年以上にわたり開催している。特にヴィブラフォンでは、唯一の世界大会ともいうべきものだ。

第21回目となる今大会は参加者160名、30ヶ国からのエントリーがあった。A部門は10代まで、B部門は20-25歳、そして會田氏が受賞したC部門は26-36歳までの年齢制限がある。同氏は、年齢制限前最後の大会として決意の参加をしたという。

大会は全て動画審査によって、第一次審査、第二次審査を経て、最終審査が行われる。會田氏は第一次審査に水野修孝氏作曲「ヴィブラフォン独奏のための三章より第三楽章」、第二次審査ではJ.S.Bach氏作曲「フーガト短調 BWV1001」、細川俊夫氏作曲「Sakura」を演奏。この時点で、最終審査には會田氏のみが選出されたことが発表された。

そして、最終審査には會田さん自らが作曲した「Stardust ーヴィブラフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲ー」を演奏。最高位を受賞するに至った。

大会審査員は、演奏・作曲で世界的に有名なエマニュエル・セジョルネ教授を含む3名の審査員によって構成される。そうした中で、會田氏は日本人としても単独の受賞という快挙を成し遂げた。

打楽器奏者・作曲家 會田瑞樹氏の歩み

會田氏は、1988年宮城県仙台市生まれ。ソリスト育成を目的とした武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻に入学し、開設以来初の卒業生となる。

2010年、日本現代音楽協会主催・競楽Ⅸにて第2位入賞と同時にデビュー。以降、300作品以上の新作初演を手がける打楽器ヴィブラフォン奏者としての道を歩んできた。

作曲家としては、2019年第10回JFC作曲賞入選。さらに近年は、リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクール特別賞を2度にわたり受賞している。

2024年年6月には、タイ・バンコクで開催された現代音楽祭「竹の対話」において、萩原恭次郎氏作詩の新作「日比谷」および永野伶実氏委嘱作品「優しい女」の初演が大きな反響を集めた。

さらに、9月にはリトアニア・ヴィリニュスにおいて、モデスタス・バルカウスカス氏指揮、聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートに、6年ぶりにソリストとして招かれ、作曲を手掛けた「Stardust —Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra—」の世界初演は、熱狂のスタンディングオベーションに迎えられ圧倒的成功を収めた。

演奏・創作の両面から、その類まれな音楽性を発揮し続けている會田瑞樹さんの活動に注目したい。

會田瑞樹氏 第21回イタリア国際打楽器コンクール最高位受賞
公式サイト:http://mizukiaita.tabigeinin.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000080311.html

(高野晃彰)

©️Shoichi Yabuta