築130年の京町家を再生。「KYOTO MACHIYA COLLECTION 鴨川ガーデンズ」オープン

京都・鴨川近くに10月、「KYOTO MACHIYA COLLECTION・鴨川ガーデンズ」がオープンした。「鴨川の情景が浮かぶ、音色を感じる空間」をコンセプトに、築130年の京町家をリノベーションしたもの。

趣の異なる3棟で構成されており、どれも個性あふれる佇まい。京都に泊まるなら、町家ステイを楽しんでみたい。

文化的価値の高い京町屋を次世代につなぐ建築プロジェクトから誕生

京都に古くからある連棟形式の建物は、京都の歴史や文化を表しているだけでなく、何世代にわたり、そこに住み、そこでの暮らしを愛した人たちの大切な思い出が詰まったものだ。

実は今、京都の至るところで、使われずに捨て去られた京町家が増え、問題となっている。文化的価値の高い京町家の存続をかけて立ち上がったプロジェクト「KYOTO MACHIYA COLLECTION」は、地域活性化を支援する事業を展開する「空間編集舎」が参画。

2018年にプロジェクトの第1弾「Kyoto Machya福音」をオープンした後、翌年の「Kyoto Machya「銭屋町」に続く第3弾として「KYOTO MACHIYA COLLECTION-鴨川ガーデンズ-」が10月に登場した。

伝統とモダンが交錯する趣きの異なる3棟

「鴨川ガーデンズ」は、居るだけで鴨川の情景が浮かぶ、音色を感じる空間をコンセプトにリノベーション。鴨川の季節や時間に伴い様々に変化する表情豊かな情景を、「ユキミ」「アキミ」「月見」の3棟それぞれでストーリーを描き、個性的な空間に仕立てられた。

客室は、伝統を感じさせながらも、洗練されたインテリアで、ファシリティーも充実し快適に過ごせる。

また、同宿ではお風呂にもこだわり、地元の職人たちが手がけた特製の陶器風呂や木風呂を体験できる。浴室からは坪庭が眺められるなど、風情ある空間となっており、身も心もリラックスできる。

全ての客室は、町家ならではの坪庭のある落ち着きのある空間。日常の喧騒を忘れさせ、京都の情緒に浸れることだろう。

京都ならではの伝統工法を大切に、内外装から、客室内の設備に使用する素材一つ一つにもこだわりを見せる。京町家の趣きを存分に堪能できるよう、いたるところに古き良きエッセンスが散りばめられている。

昔ながらの京都の暮らしに思いを馳せながら、快適に過ごせるモダンな京町家は、京都ステイの選択の一つに加えたい。

KYOTO MACHIYA COLLECTION 鴨川ガーデンズ
住所:京都府京都市東山区豊浦町346
施設公式サイト:https://kyotomachiyas.com/ja/collection-home-japanese
空間編集舎公式サイト:https://kukan-henshu.j

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000060979.html

(高野晃彰)