“デジタル社会の肖像画”を直接その目で。松山しげき氏の個展が京都 蔦屋書店で開催

「京都 蔦屋書店」にて、8月2日(金)から24日(土)まで、松山しげき氏の個展「Portrait of Dazzle」が開催される。

松山氏は、近づいているのか遠ざかっているのかわからなくなる“ダズル迷彩”を自身の画風に取り入れている。彼が織りなす独特の世界観を、「Portrait of Dazzle」を通じて感じてほしい。

《Portrait of dazzle #275》(2024)S50(1167×1167)/Acrylic on Canvas

《Portrait of dazzle #275》(2024)S50(1167×1167)/Acrylic on Canvas

現代社会の問題を問いかける「Portrait of Dazzle」

松山しげき氏は、イラストレーターとしてのキャリアを経て、現在は絵画・彫刻・インスタレーション作品を手がけるアーティスト。

彼の代表作「Portrait of Dazzle」はダズル迷彩を用いたポートレート作品で、SNSに投稿された顔写真から切り取った目を活用し、髪型や輪郭を変えることで全く別の人物として描いている。

松山氏は、セルフィー(自撮り)をSNSに投稿して反応を見るという行為を、「他人の評価を通じて自分を見る」ことであると考えた。作品中の人物の目線はさまざま、しかしそのいずれもがスマートフォンを通じて“自分”を見ている。

《Self-portrait for multiple accounts #08》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

《Self-portrait for multiple accounts #08》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

松山氏はSNSに投稿された目をモデルにすることで、SNSやデジタルタトゥー、ディープフェイク、ジェネレーティブAIの機械学習など、現代社会の問題を提起。

また、現代人がネット上の情報の真贋に惑わされる様子とリンクする「ネットを介した情報の不確かさ」を表現するメタファーとして、ダズル迷彩を用いた作品を描き続けている。

松山しげき氏が関西初の個展を開催

今回開催される「Portrait of Dazzle」は、松山氏にとっては関西初となる個展。同展では、新作の「Portrait of Dazzle」をはじめ、ネット上で人間のように振る舞うボットをテーマにした作品「Portrait of Dazzle(bot)」、過去の作品をオーバーペイントしたものなど、計14点を展示する。

《Portrait of dazzle(bot) #195》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

《Portrait of dazzle(bot) #195》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

展示作品は8月2日(金)11時から会場で販売。アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、8月12日(月)11時から24日(土)17時まで販売を行う。プレセールスの状況によっては会期開始前に販売が終了することもあるため、その点は心に留めておこう。

松山氏の作品に興味がある人は一度、京都 蔦屋書店へと足を運んでみては。

松山しげき氏個展「Portrait of Dazzle」
会期:8月2日(金)~24日(土)
時間:11時~20時 ※最終日のみ18時閉場
会場:京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース
所在地:京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
入場料:無料
特集ページ:https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/41555-1714480712.html

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000902.000058854.html

(IKKI)