沖縄旅行でやりたいこととして、シュノーケルやバナナボートなどマリンアクティビティを挙げる人も多いだろう。
美しい海を堪能できるアクティビティも一案だが、世界自然遺産に登録された北部の「やんばる(山原)」を散策する体験も近年注目されている。今回は、県内のリゾートホテルで楽しめる、ちょっと違ったアクティビティを案内したい。もちろん王道のマリンアクティビティを楽しむことも可能だ。
目次
・「ハレクラニ沖縄」のやんばるの森に触れるツアー
・万座ビーチでサンゴを観察する「サンゴ礁保護プログラム」
・「ルネッサンス リゾート オキナワ」の連泊特別プラン
・「星のや沖縄」のカヤックツアーやクルーズチェックイン
・「ホテル日航アリビラ」でヨットからサンセット鑑賞
「ハレクラニ沖縄」のやんばるの森に触れるプラン
恩納村に位置する「ハレクラニ沖縄」は、ハワイの代表的なホテル「ハレクラニ」の2つ目として2019年7月に開業したラグジュアリーホテルだ。
開業以降、贅沢な空間と極上のおもてなしが話題を呼び、世界有数のトラベルガイド『フォーブス・トラベルガイド』では、2022年と2023年の2年連続で最高評価の5つ星を獲得している。
その「ハレクラニ沖縄」は、世界遺産に指定された「やんばるの森」をカヤックやトレッキングで楽しむツアーを宿泊者限定で実施している。「やんばるの自然の息吹に触れる」「やんばるの清らかな水界に触れる」ともに、沖縄の伝統的な生活や食生活などに着目したプランだ。
通年で利用できる「やんばるの自然の息吹に触れる」は、沖縄県最大の「福地ダム」に形成された湖をカヤックで移動し、原生林に着いてからは森の中を散策する内容となっている。
自然の宝庫であるやんばるの森で、巨大な木性シダやヒカゲヘゴといった植物はもちろん、ヤンバルクイナやヤンバルテナガコガネなどの希少生物に出会えるチャンスも訪れるかもしれない。
もうひとつの「やんばるの清らかな水界に触れる」は、湖上でのカヤックに加え、やんばるの森の滝で水遊びができるツアー。10月末までの期間限定だ。
大小さまざまな滝で構成される“天然のプール”で沢登りやウォータースライダーを楽しめる。通常のマリンアクティビティとは違った沖縄の魅力を再発見できるだろう。
沖縄の“森”に触れるアクティビティを体験したい人はチェックしてほしい。
やんばるの自然の息吹に触れる/やんばるの清らかな水界に触れる
申し込み先:ハレクラニ沖縄 ※宿泊者限定
所在地:沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
やんばるの自然の息吹に触れる:https://www.okinawa.halekulani.com/escape/yanbaru.php#lnk_ibuki
やんばるの清らかな水界に触れる:https://www.okinawa.halekulani.com/escape/yanbaru.php#lnk_suikai
万座ビーチでサンゴを観察する「サンゴ礁保護プログラム」
「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」では、マリンアクティビティを中心に多様なプログラムを用意。
そのうちのひとつ、通年で行われている「サンゴ礁保護プログラム」は、再生されたサンゴ礁をシュノーケリングや半潜水艇で観察するアクティビティだ。
サンゴの養殖場で苗作りも体験できるため、自然保護に貢献しながら沖縄の海を楽しめる内容となっている。「サンゴ礁保護プログラム」は宿泊者だけでなくビジターでの参加も可能だ。
ちなみに同ホテルは、2022年11月にサンゴ礁保全を目的としたダイビングやシュノーケリング用の国際基準「グリーン・フィンズ」の「シルバー」ランクを獲得している。「シルバー」は「グリーン・フィンズ」で2番目に当たるランクで、国内のダイビングショップや施設の中ではトップとなる。
同ホテルは2003年から、周辺のサンゴ礁を守るプロジェクトに参加。近くの海域では海水温の上昇やヒトデによる食害で、サンゴが大きな打撃を受けていたが、現在では元気を取り戻しつつあるという。
サンゴ礁の存亡は日本各地でも深刻化しているという。回復しつつある沖縄のサンゴ礁を見たい人は申し込みを。
サンゴ礁保護プログラム
申し込み先:ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
所在地:沖縄県国頭郡恩納村字瀬良垣2260
詳細ページ:https://www.anaintercontinental-manza.jp/experiences/coral-conservation-tour/
「ルネッサンス リゾート オキナワ」の連泊特別プラン
「ルネッサンス リゾート オキナワ」では、イルカやウミガメとの触れ合いを楽しめるプログラムや、同ホテル近くの「青の洞窟」で行われるシュノーケリングなど、個性的なアクティビティを数多く実施。
2泊以上の宿泊客を対象に約60種類のアクティビティを特別料金で満喫できるプラン「Club Savvy」も用意している。なお、宿泊者以外も利用可能*だ。
「ドルフィンプログラム」では、イルカの生態について学んだり、一緒に遊んだりできるなどバラエティに富む内容で、同ホテルの名物となっている。中には海の中でイルカと泳げるプログラムもあり、他のホテルとは一味違った体験ができるのが魅力だ。
また、ダイビングやシュノーケリングの一大スポットである「青の洞窟」へ行くシュノーケリングツアーも用意。青く輝く洞窟内を堪能できる貴重なプログラムのひとつとなっている。このアクティビティは、10月31日(火)までの期間限定で楽しめる。
プランの詳細は公式サイトで確認を。連泊してたくさんアクティビティを体験したい人には宿泊がおすすめだ。
ドルフィンプログラム/青の洞窟シュノーケリング
申し込み先:ルネッサンス リゾート オキナワ ※一般(外来)参加も可能。
所在地:沖縄県国頭郡恩納村山田3425-2
アクティビティ一覧:https://renaissance-okinawa.com/activity/
Club Savvy:https://renaissance-okinawa.com/clubsavvy2023/
* 一般(外来)ゲストは施設使用料として大人3,500円が別途発生。一般(外来)ゲストは事前予約できないアクティビティあり。
「星のや沖縄」のカヤックツアーやクルーズチェックイン
星野リゾートが運営する読谷村の滞在型リゾート「星のや沖縄」では、「絶景カヤックジャーニー」や「海風(うみかじ)クルーズチェックイン」などのアクティビティが体験できる。なお、この両プランは宿泊者限定だ。
6月1日(木)から8月31日(木)までの期間限定プラン「絶景カヤックジャーニー」は、カヤックとプライベートクルーザーを使って沖縄の海岸線を巡るツアーだ。まず、ホテル目前の海岸からカヤックで出発。途中でクルーザーに乗り換えるため、快適に海岸線の絶景巡りができる。
クルーザーでは、造詣の深いスタッフから海岸線にまつわる歴史や自然に関する話を聞き、ドリンクを飲んで休憩。青い海に広がるテーブルサンゴの群生地やマングローブの茂み、高さ30メートルの絶壁など、陸上からは見られない壮大な景色が楽しめる。
一方、「海風クルーズチェックイン」は、6月1日(木)~9月30日(土)までの期間限定プラン。空港近くの港からプライベートクルーザーで直接ホテルに向かうツアーだ。
船内のクラブラウンジにシャンパーニュやフルーツ、ピンチョスなどを用意。海での移動のため、混雑に悩まされることもない。クルージング中にチェックインを済ませるため、ホテル近くの桟橋に到着した後はそのまま客室に向かえるのもいい。
沖縄の海を堪能できるだけでなく、ちょっと特別な体験ができるアクティビティだ。
絶景カヤックジャーニー/海風クルーズチェックイン
申し込み先:星のや沖縄 ※宿泊者限定
所在地:沖縄県中頭郡読谷村字儀間474
絶景カヤックジャーニー:https://hoshinoya.com/okinawa/experience/kayakjourney/
海風クルーズチェックイン:https://hoshinoya.com/okinawa/experience/sea-breeze-cruise-check-in/
「ホテル日航アリビラ」でヨットからサンセット鑑賞
「ホテル日航アリビラ」では、7月から夏季限定として、目の前にある透明度の高い「アリビラブルー」の海を活用したアクティビティを実施。
ヨットのアクティビティや、夜の浜辺を散策するガイドツアーなど、日中以外でも楽しめる多彩なプログラムを用意する。
夕暮れ時に行われる「サンセットセーリング」では、カタマランヨット「キラ号」に乗船し、沈みゆく夕日などの絶景を堪能できる。「サンセットセーリング」は7月1日(土)から9月29日(金)までの奇数日開催で、宿泊者以外も参加が可能だ。
他にもSUPやジェットスキー、シュノーケリングなど、沖縄の海を思う存分堪能できる日中のアクティビティを用意しているので、検討してほしい。
サンセットセーリング/ナイトトレイル
申し込み先:ホテル日航アリビラ ※一般(外来)ゲスト参加も可能。
所在地:沖縄県中頭郡読谷村字儀間600
サンセットセーリング:https://www.alivila.co.jp/activity/archive/487/
今年の夏旅ではいろいろなアクティビティを体験して、より深く沖縄を知ってほしい。
(永井瑞穂)