コロナ禍ですっかり足が遠のいてしまった人も多い沖縄だが、その中でもホテルの開業ラッシュは相次ぎ、離島も含め、2023~2024年にかけて海外の高級ホテルの参入も予定されている。
「今年の夏こそ、沖縄で青い空と海を楽しみたい」という人のために、沖縄本島で2022~2023年に開業・リニューアルした注目ホテルを紹介したい。
目次
・<恩納村>全室オーシャンビュー&屋外ジェットバス付きの宿
・<恩納村>1975年開業の老舗がアートホテルにリニューアル
・<やんばる>2023年8月に開業する「TWIN-LINE HOTEL」
・<糸満>那覇空港から車で20分、9つの飲食店があるリゾート
・<那覇>沖縄初のラグジュアリーシティホテルがオープン
<恩納村>全室オーシャンビュー&屋外ジェットバス付きの宿
沖縄本島屈指のビーチリゾートとホテルが集結する恩納村エリアに、2022年4月にグランドオープンしたのが「アクアセンス ホテル & リゾート」だ。
全室に海の見える広々としたバルコニーと屋外ジェットバスを完備。ジェットバスはオールシーズンで利用できる仕様となっているため、季節や天候に左右されずに沖縄の自然を楽しめる。
恩納村は沖縄の西海岸に位置しているので、ジェットバスに入りながらサンセットの絶景を眺めることもできる。
ホテルの眼前には、2,200平米超のエリアをふんだんに使い、プールなどのエンターテインメントスーペースを整備。プール内は棚田をモチーフに設計されており、夕日の沈む位置を計算した高低差のある空間が演出されている。
プールサイドにはガゼボやベンチシート、ジェットバスやオープンエアバーなどを用意。部屋から出て、水面に映る夕日を眺めながらカクテルを傾けるのもよいだろう。
ホテルのレストランは、中国料理と沖縄の食文化を融合させた「琉球チャイニーズ」スタイル。沖縄の食器「やちむん」にのせて提供される。
絶景の夕日を見たい人は、恩納村でバカンスを楽しむプランを計画してみては。
アクアセンス ホテル & リゾート
所在地:沖縄県国頭郡恩納村字冨着黒崎原86番1
公式サイト:https://www.aquasense.jp/
<恩納村>1975年開業の老舗がアートホテルにリニューアル
1975年7月に恩納村で開業した「ホテルムーンビーチ」が、2023年4月にリブランドオープンした。そのホテルが「ザ・ムーンビーチ ミュージアムリゾート」だ。
ホテルの眼前に広がる三日月形の天然ビーチ「ムーンビーチ」は、夜間飛行中のアメリカ人パイロットが偶然見つけたという、月光に輝く白浜にちなんで名付けられている。
リブランドオープン後のコンセプトは、「亜熱帯の自然とアートがタイムレスに融合するリゾート・ミュージアム」。ガジュマルの木陰をイメージした約3000坪のピロティを有し、沖縄の風土に適した唯一無二の建築様式を活用している。
館内の至る所でアート作品を見ることができるのも特徴。沖縄在住アーティストを中心に展示していたギャラリーは、リブランドオープンにより参加型のアートスペースに生まれ変わった。
沖縄ならではのさまざまなアクティビティも用意。特にムーンビーチから船で15分ほどの距離で行ける、無人島のヨウ島ツアーが人気だという。
ヨウ島ではバーベキュー、シーカヤックなども可能。無人島ならではの透明度の高い海で、シュノーケリングでサンゴの合間を縫う熱帯魚たちと一緒に泳ぐこともできる。
ホテルでまどろみつつ、マリンアクティビティとアート鑑賞を楽しむ旅をしたい人におすすめしたい。
ザ・ムーンビーチ ミュージアムリゾート
所在地:沖縄県国頭郡恩納村前兼久1203
公式サイト:https://www.moonbeach.co.jp/
<やんばる>2023年8月に開業する「TWIN-LINE HOTEL」
世界自然遺産に登録され、ドラマにも登場するなど注目度が高まる沖縄北部の「やんばる地域」。そのやんばるの玄関口・名護市に8月12日(土)に開業するのが、「TWIN-LINE HOTEL YANBARU OKINAWA JAPAN」だ。
国道58号線に位置する同ホテルは、既存のホテルを改装して「TWIN-LINE HOTEL」としてリニューアルした施設。沖縄自動車道名護「許田インターチェンジ」から車で3分と好アクセスのため、那覇空港や美ら海水族館などにも行きやすく、沖縄観光の拠点としても適している。
ホテル前には、「ウィードビーチ(幸喜ビーチ)」という天然ビーチがあり、バリエーション豊かな客室や料理、アクティビティなども用意されている。
8月にリニューアルする既存棟と24年開業予定の新棟に分かれていて、コンセプトは「海」と「やんぱる」と対になっている。
既存棟には「地平線」をモチーフに沖縄在住の作家を中心としたアート作品を展開。新棟には流木アートなど、自然の迫力や躍動感に迫る作品が展示されている。
既存棟には、伝統的な沖縄料理をビュッフェで提供する「Ryukyu Yanbaru Dining」が。レストラン中央に設けられたライブキッチンで南国風な鉄板料理を提供する。
落ち着いたアースカラーの部屋で、リラックスしながらおこもりステイするのも悪くない。
TWIN-LINE HOTEL YANBARU OKINAWA JAPAN
所在地:沖縄県名護市字幸喜108番地
公式サイト:https://twin-line-hotel-yanbaru.jp/
<糸満>那覇空港から車で20分、9つの飲食店があるリゾート
本島南部の糸満市にある「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は、那覇空港から車で20分の位置にあり、「空港から最も近いラグジュアリーリゾート」として2022年7月に開業した。
全室が国定公園内の「名城ビーチ」が見えるオーシャンビューで、オールシーズンで本島南部有数の綺麗な東シナ海や、サンセットなどの絶景を眺めることができる。
ホテルのプールは県内最大級。ウォータースライダーや屋内のインドアプールなどを宿泊者限定で楽しめる。もちろん、名城ビーチでのアクティビティも体験可能だ。
ホテルのデザインコンセプトは「琉球コロニアル」。欧風の建築様式に沖縄の伝統文化を掛け合わせたデザインで、客室には宮古上布のベッドボードなど、伝統工芸から着想を得た装飾が施されている。
館内に9店あるレストランやバーでは、朝食からディナーまで多彩なメニューを用意。
「海のうねり」をイメージし、店内を伝統工芸「琉球ガラス」で彩った「ジャパニーズフュージョン かなざわ」や、大パノラマで海を見ながらディナーやカフェを楽しめる「鉄板ダイニング 虹」「ロビーラウンジ THE LOUNGE」など、個性的な店での食事も楽しめる。
ちなみに名城ビーチはウミガメの産卵地としても有名で、4~11月のシーズンにかけて産卵やふ化を見ることができる。
バリエーション豊かなプールと食を満喫したいならおすすめのラグジュアリーホテルだ。
琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
所在地:沖縄県糸満市字名城 963番地
公式サイト:https://ryukyuhotel.premierhotel-group.com/
<那覇>沖縄初のラグジュアリーシティホテルがオープン
6月20日(火)に開業する「SOUTHWEST GRAND HOTEL」は、沖縄初のラグジュアリーシティホテルだ。那覇市の中心地・久茂地にあり、県内屈指の観光地である国際通りは目と鼻の先にある。
那覇空港からは車で12分、沖縄都市モノレール「ゆいレール」の県庁前駅からは徒歩約5分と抜群の好アクセスで、市街地ならではのバカンスを満喫することができる。
「ラグジュアリーシティホテル」と謳う通り、全88室ある客室は44平米以上と広い。グループでの宿泊にも使えるコネクティングルームを備えている部屋もある。
最も広い113平米の「ペントハウススイート」からは、屋内プールへ直接アクセスが可能。宿泊者用のラウンジも用意されている。
ホテルの11階に位置する屋内プールは、高層階から那覇の街を一望できる。隣にはグリルダイニング&サンセットバー「The Sailor’s Club」を併設。60席あるプールダイニング席で、沖縄とアメリカンフードを融合させたフードやドリンクを楽しむことができる。
ほかにも沖縄産の魚介や島野菜を使った「鉄板焼 まつ尾」、琉球和食をうたう「SHIKAKU」、オープンキッチンでイタリアンを振る舞うオールデイダイニング「A LONG VACATION.」があり、多種多様な料理を味わうことができる。
那覇での滞在を決めているなら、チェックして損はないホテルだろう。
SOUTHWEST GRAND HOTEL
所在地:沖縄県那覇市久茂地3-29-72
公式サイト:https://southwestgrand.com/
沖縄では、今後も注目ホテルが続々とオープンする。沖縄に行ったことない人も、行き慣れている人も、最新ホテルで新たな楽しみを見つけてみてはいかがだろうか。
(永井瑞穂)