“日本ボクシング史上最大の一戦”と呼ばれたゲンナジー・ゴロフキン氏との王座統一戦から約一年。3月に現役引退を発表したボクサー・村田諒太(むらた りょうた)氏の心の内を知る機会が訪れた。
世紀の一戦までの半年間を綴ったエッセイ『折れない自分をつくる 闘う心』が4月27日(木)にKADOKAWAから発売される。プロボクサー引退後、初めての著書となる。
不屈の精神で何度でも立ち上がる村田諒太氏
1986年生まれの村田氏。2012年のロンドンオリンピックで、ボクシング・日本人選手では48年ぶりとなる悲願の金メダルを獲得し、日本中を沸かせた。
一度は引退を表明したが、プロ転向後の2017年にはWBA世界ミドル級スーパー王者に上り詰める。
選手層が厚く、競争が激しい“黄金のミドル”と呼ばれるミドル級で、日本選手が世界王者になるのは史上2人目の快挙であった。
2度目の防衛戦で敗れたが、2019年に返り咲き、2022年4月にIBF王者のゲンナジー・ゴロフキン氏との日本ボクシング史上最大級のビッグマッチを実現する。
惜しまれつつも今年3月28日(火)にプロボクサー引退を表明したことは記憶に新しい。
同書は、コロナ禍で7度の中止・延期という紆余曲折を経て、最強王者ゴロフキン氏との対戦に至るまでの心の葛藤、そしてスポーツ心理学者の田中ウルヴェ京氏と半年間にわたって続けてきたメンタルトレーニングの記録、虚栄や装飾のないありのままの村田諒太氏をまとめた一冊となっている。
ボクシングを「己の弱さと甘さを突きつけられ、現実を受け入れたうえで、折れない自分と闘う心をつくり上げる。そんな人間的成長のツール」と表現する村田氏。
激動の半年間をまとめた同書について、「人間・村田諒太の弱さや醜さまでさらけ出した真実の記録だと思っている」「人に言えない弱さを自覚したとき、人間は孤独を覚えがちだ。でも、弱くない人間などいない。この本を読んで、少しでも心が軽くなり、人生と向き合う気持ちになってもらえたら幸いである」とコメントする。
自分と戦うすべての人に読んでほしい一冊
同書では、半年間を振り返った記録のほか、メンタルトレーニングのパートナーであり、スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京氏との対談も行われている。
逆境に負けず、孤独の中でもメンタルコンディションを保つ方法は、スポーツ選手だけでなくすべての人に示唆を与えてくれるだろう。
『折れない自分をつくる 闘う心』
発売日:4月27日(木)
著者:村田諒太
定価:1,760円(税込)
仕様:四六判・240ページ
ISBN:978-4-04-897525-4
書誌詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322209000086/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000012529.000007006.html
(SAYA)