BMWの背中は見えてきた?Audiが2014年上半期も好調な理由

Audiは、2014年上半期に全世界で869,350台の車両を販売し、1-6月期の販売記録を更新した。『今年前半で我々はすでに2005年通期の販売台数を超えました。「A3」ファミリーの成功とフルサイズセグメントが今年最初の6か月の成長をグローバルに加速させました。我々は年後半もこのままの勢いを維持できるものと確信しています。』と、AUDI AGのルカ・デミオ販売担当取締役は2014年上半期を振り返る。

Audi A3 Limousine

■Audiが好調な理由

記録更新の要因として、各種ニューモデルの好調な販売が貢献している思われる。新型「A3シリーズ」は1月以降144,750台を販売、前年と比較すると49.4%増加した。マーケットが拡大しているSUVモデルも販売好調の要因の一つだ。

「Q3」が37%、「Q5」が5.5%そして「Q7」が20.8%、それぞれ増加している。更に、フルサイズセグメントである「A6」「A7」「Q7」「A8」の販売も好調に推移し、4モデルを合計した販売台数は219,450台、前年より10.1%増加している。特にフェイスリフトを行った「A8」は6月単月の販売台数は23.7%増の4,023台だった。

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■BMWの背中は見えている?

消費増税の影響もあり、マーケット全体が大きく前年割れをする日本市場においても、アウディの好調ぶりは目立つ。2014年上半期の登録台数は、16,036台(前年対比+12%)と過去最高記録を更新。

6月単月においても、2,995台(前年対比+2%)とこちらも販売記録を更新している。さらに、2013年1月からか18月連続で各月単月の過去最高新車登録台数を上回っているのだ。

アウディジャパンは販売好調の要因として、新型「A3スポーツバック/A3セダン」、3月にマイナーチェンジを行ったフラッグシップモデル「A8」、SUVモデル「Q5」が販売全体を牽引したと分析している。

アウディは、プレミアムブランドで販売台数トップを走るBMW(2014年上半期世界販売台数886,347台)に僅か16,997台差まで迫っている。

一方で、ここ数年息を吹き返してきたメルセデス・ベンツ(2014年上半期世界販売台数783,520台)は、「Aクラス」ファミリーの好調なセールスに加えて、新型「Sクラス」や新型「Cクラス」の発売により、その勢いは加速するだろう。2014年後半も、ドイツプレミアムブランドの動向から目が離せない!

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