<東京・神奈川・長野・大分>2023年最新クラフトビール醸造所5選・タップルームやビアパブがある施設限定

今や日本の各地で楽しめるようになったクラフトビール。目の前で醸造されるクラフトビール、そして設備を横目にできたてを味わうのは至高のひとときともいえる。

今回は、オープンして間もない最新のクラフトビール醸造所に着目して、5か所をピックアップした。できたてをその場で味わえるタップルーム併設醸造所を厳選したので、クラフトビールに目がない人はチェックを。

<東京>枠にはまらない料理も魅力の「BEER VISTA BREWERY」

東京・森下駅と清澄白河駅のほぼ中間に位置し、双方の駅から5分ほどの立地にあるのが「BEER VISTA BREWERY(ビール ビスタ ブルワリー)」。

もともと印刷所だった建物をリノベーションしオープンした、ブルワリー兼ビアパブで、日常的に飲みやすいスタンダードなビールから、インパクトのある個性的なビールまで幅広く取り揃えている。

「想像から生まれる一杯を」をコンセプトに、ビールの先に広がる景色を思い描きながらビール作りに励んでいる同店。国内のブリュワリーのビールを8~10タップつないでいる。

ビールの相棒となる料理は、たとえば「VISTAのモツ煮込み」「ラムと根セロリの麻婆豆腐」「芽キャベツのフライ 塩昆布 ミモレットチーズ」など、カジュアルでオープンな、ジャンルにとらわれないものを提供。

グランドフードメニュー以外にも「Today’s Beer Friends」として、内容が入れ替わるメニューも6〜7品用意。旬の食材を使った、親しみやすさと驚きを両立したビアフレンドリーな一皿を目指しているという。最近、デザートメニューも加わった。

ほかナチュールワインも充実。美食家たちの舌をも唸らせるに違いない。

BEER VISTA BREWERY
所在地:東京都江東区常盤2-13-17 トキワハイツ1F
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/beervista_brewery/

<東京>フレンチも楽しめるブリューパブ「Brewin’bar&Nature」

「Brewin’bar&Nature(ブリューインバー&ナチュール)」は、店内にビール醸造所を構えた銀座にあるレストラン。「クラフトビール×ナチュラルワイン×フレンチ」という組み合わせが楽しめる店だ。

パブ・レストランに小規模なビール工場を設置したブリューパブ*スタイルで、その場で作ったビールを販売・提供してくれる。

店舗内で醸造し、ビールが劣化することなく新鮮な状態で飲めるのがブリューパブの魅力だが、ビール醸造技術や酒造免許などが必要なため、日本ではまだまだブリューパブ形式の店舗は少ない。都内、それも銀座で楽しめるのはうれしいところだ。

ビールは無ろ過、無殺菌の酵母が生きたビールで、季節によってIPAやヴァイツェン、ラオホなどが楽しめる。

クラフトビールとナチュラルワインの親和性が非常に高いと考え、自然派ワインや、それを引き立たせるこだわりフレンチへの探求にも余念がないのも同店ならではの魅力だ。

銀座でクラフトビールとフレンチを楽しみたい人は利用してみてほしい。

Brewin’bar&Nature 銀座醸造所
所在地:東京都中央区銀座8-11-12 正金ビルB1F
公式WEBサイト:https://brewinbar.com/

* 小規模ビール醸造所と飲食可能なパブがある施設

<神奈川>地域の生活圏に根ざした「みぞのくち醸造所」

神奈川県にクラフトビール醸造所を構える「みぞのくち醸造所」。「地域に住む人やビールを飲んだ人々が集い、楽しくてあたたかい時間を過ごしたい」というコンセプトを元にオープンしたお店だ。

ブルワリーの顔ともいえる最初にできたブランド「ノクチビアーズ」のほか、昨年10月には2つのフラッグシップブランド「ウタウト」と「ワラウト」も誕生した。

顧客の表情や声を取り入れて常に改良を重ね、時には自社農園の果実を加えるなど、「今日はどんなビールだろう」と、進化する味わいを楽しめるように、醸造家が日々新しい挑戦を行っているという。

タップルームでは、ビールに合うおつまみとして、麦芽粕を活用して作った自家製パン仕立てのホットドッグやホットサンド、ピザ職人特製のナポリピザ、8種の特製ディップソースが楽しめるフライドポテトやフィッシュアンドチップスなどを提供している。

子ども連れでも入りやすいように、地元の農家から仕入れた果物を使ったクラフトジュースも用意するなど、まさに地域に根づいた優しい醸造所。万人から愛されるスポットだ。

みぞのくち醸造所
所在地:神奈川県高津区溝口3-2-5 BOIL 1階
公式WEBサイト:https://mizonokuchibrewery.com/

<長野>日帰り温泉も楽しめる「YUDANAKA BREWERY COMPLEX“U”」

長野・湯田中にある、クラフトビール醸造所を中心とした食体験や、プライベート日帰り温泉が楽しめる観光複合施設が「YUDANAKA BREWERY COMPLEX“U”(ユダナカ ブルワリー コンプレックス ユー)」。

気軽に立ち寄ってビールを飲んだり、こだわりの信州グルメに舌鼓を打ったりできるスタイルは、旅行客からも好評だという。

ビールのテーマは「信州の自然の恵み」。志賀高原の雄大な山々から流れる清流の麓にある湯田中温泉で生まれるビールには、いつでも大自然の中にいるような爽快感と湯上がりに極上のひとときを感じられる満足感が詰め込まれている。

同施設内のレストラン「Beer & Café Terrace U (ビア アンド カフェテラス ユー)」はガラス張りで、いつでもクラフトビール醸造所内が眺められるようになっている。施設内で醸造されたビールとのペアリングが楽しめる、信州食材にこだわった料理も提供する。

湯田中温泉×クラフトビールが楽しめる同施設、長野旅で立ち寄りたいスポットだ。

YUDANAKA BREWERY COMPLEX U
所在地:長野県下高井郡山ノ内町佐野2578-1
公式WEBサイト:https://yudanaka-u.jp/

<大分>日本一の温泉郷で楽しむビアレストラン「別府ブルワリー」

大分県別府市の別府駅前に、別府温泉郷初のクラフトビール醸造所&ビアレストランとして店を構えるのが「別府ブルワリー」。

湯上がりに飲みやすいよう、のどごしが軽くすっきりと仕上げられているペールエールや、カボスやバナナのフレーバーが香るフルーティーなものなど、地域の特徴を活かしたクラフトビールを醸造。“旅を潤す”をコンセプトに作られた、温泉大国である大分県ならではのクラフトビールが楽しめる。

できたてのクラフトビールを最大限に楽しむため、醸造所にビアレストランを併設。コンセプトは“鶏とフリットとビール”だ。

店内は洗練された和モダンな雰囲気で、落ち着いた空間でじっくりとクラフトビールの味に集中できる。醸造所を横目に、最高のムードの中、できたてのビールと食事を楽しめるのが魅力ポイントだ。

コロナ禍の規制も緩和されつつある今。新たな別府観光の名所として、観光客の脚光を浴びる日も近いだろう。

別府ブルワリー
所在地:大分県別府駅前町13-8 1F
公式WEBサイト:https://beppubrewery.com/

クラフトビールは、それぞれの土地の魅力や、人々の思いが詰まった深い味わいを持つ。各地のクラフトビールを飲み比べ、そこでしか味わえない特別なひとときを堪能してみては。

(AREC)