いま、サウジアラビアでは、日本のエンタテイメントやアート、文化に注目が集まっているという。

2022年11月3日（木）～12月18日（日）の期間、サウジアラビアの首都・リヤドに所在するムラッバ宮殿で行われたエンターテインメントイベント「Al Murabaa（アルムラバ）」に、東京駅プロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」などに携わったネイキッド社がアーティストとして招待された。

そのとき公開した、サウジアラビアの歴史的建造物を彩ったネイキッドのデジタルアートを紹介しよう。

「Al Murabaa」の会場は歴史的建造物“ムラッバ宮殿”

リヤドでは、今年10月～2023年1月下旬の期間に市内各地でさまざまなエンターテインメントイベントを実施する「リヤド・シーズン2022」を開催中。「Al Murabaa」は、その一環として開かれた。

「Al Murabaa」の会場となったムラッバ宮殿は、都市リヤドの中でもひと際目立つ歴史的建造物。サウジアラビアの建国者・アブドゥルアズィーズ王が建造した宮殿だ。

伝統的な建築様式・ナジド様式で建設され、巨大なヤシの葉状体を使用した層状の壁や天井を特徴とする。

5作品で5つのゾーンを演出

ネイキッドは、5つの作品で5つのゾーンを演出した。

1.感性を刺激する巨大な本のデジタルアート「NAKED BIG BOOK」

1つ目は、来館者の感性を常に刺激し次の展示物へ誘う、巨大な本のデジタルアートオブジェ「NAKED BIG BOOK」。ページがめくれるように見えるプロジェクションマッピングを投影する作品だ。

この「NAKED BIG BOOK」は、NFTアート化され、今年4月にオークション形式で販売されている。

2.前を通ると花が咲くインタラクティブアート「MOSAIC FLOWERS」

2つ目は、インタラクティブに花が咲く「MOSAIC FLOWERS」。LEDモニターの前を通り過ぎると大きな花が壁一面に伸び、花を咲かせる。どのような花が咲くかは、歩いてみてからのお楽しみ。

3.無数の桜が浮遊する「桜彩 OUSAI」

3つ目は、巨大なLEDモニターに桜のアートが広がる「桜彩 OUSAI」。無数の桜が集まって、空に浮かぶ雲のように浮遊する映像を楽しめる。

「桜彩 OUSAI」は、ネイキッド初のNFTアートとして今年3月に販売し、開始10分で完売した作品だ。

4.世界を花でつなぐタンポポのアートオブジェ「DANDELION」

4つ目は、世界中に花を咲かせるアートプロジェクト「DANDELION PROJECT（ダンデライオン プロジェクト）」で設置しているタンポポのアートオブジェ「DANDELION」。

「DANDELION」を通じて体験者が飛ばすデジタルのタンポポの綿毛が、ネットワークを経由して「DANDELION」を設置している各地へ飛び、世界に平和の花のアートが咲くという仕掛けとなっている。今回は、2万人以上が参加したという。

「DANDELION PROJECT」は、世界遺産・賀茂別雷神社や二条城などを含む関西エリア13箇所、比叡山延暦寺、韓国、サンフランシスコなどで展開してきたネイキッドの一大プロジェクトだ。

5.花火のデジタルアート「NAKED FIREWORKS」

5つ目は、花火のデジタルアート「NAKED FIREWORKS」。花火をモチーフとしたネイキッドオリジナルデザインを、プロジェクションマッピングで投影する。

リアルとバーチャルをクロスオーバーした多彩な演出は、参加した人を魅了したことだろう。

NAKED,INC.：https://naked.co.jp
Official Instagram：https://www.instagram.com/naked_inc/
Official YouTube：https://www.youtube.com/c/NAKEDINC

（Higuchi）